FXの借金を個人再生で解決、住宅ローン会社と交渉し競売手続を回避

男性
40代男性 会社員
借入理由: 事業の失敗・投資の損失
手続き : 小規模個人再生(住宅特例有)
ご相談前 ご依頼後
借⾦総額 約998万円 約200万円
毎月の返済額 約6万円 約3万2000円
[事例 17]

背景

法人の代表者であったAさんは、法人の運転資金として借入れた約800万円の保証人になりました。
しかし、不景気の影響から法人の利益はあまり出ず、Aさんの報酬も減少傾向でした。そのため、住宅ローンの支払が度々遅れがちになり、FX投資に手を出しました。
Aさんは「儲かると聞いて借金までしてFX取引をした結果、全てを失ってしまった。」と仰っていました。Aさんが相談に来られた時点で、負債総額は約960万円(うち約420万円は法人の保証債務)に増えていました。また、Aさんが経営されていた会社も業績回復の兆しが全くつかず、大変困り果てたご様子でした。

弁護士対応 - 住宅ローン債権者と交渉して競売手続を回避

当時Aさんは、経営していた会社と一緒に破産することを考えていました。そのため、すでに住宅ローン返済を止めていたため、不動産は競売される直前の状態でした。
とは言え、Aさんとしては「できるなら住宅を残したい」とのご希望だったので、住宅を残すには個人再生しかないこと、および破産手続との違いについてご説明し、Aさんにご理解いただきました。
そして、住宅ローンの延滞の解消や今後の支払計画について、急いで住宅ローン債権者に協議を申し入れました。また、競売手続が進んでしまうと、住宅を残すことができなくなってしまうため、会社の破産手続を優先して進めることにしました。

結果 - 約998万円だった借金が約200万円に、さらには毎月の返済額も約半分になった

会社の保証債務を含め約998万円あった借金は約200万円に減額され、約6万円だった毎月の返済額も約3万2000円に減りました。
住宅ローンについては期限の利益を失っていた(分割弁済は認められず一括請求された状態)ため、まずは分割弁済の再開とその際の内容について協議し、住宅ローン債権者の意見とAさんの支払い可能な金額を加味しながら調整していきました。
延滞していた住宅ローンの解消については、住宅ローンの残りの期間に上乗せして分割払いすることになりました。そのため、従前の住宅ローンよりも返済額は上がりましたが、Aさんも十分に返済可能な金額になりました。

弁護士からのコメント

Aさんは住宅ローン返済を停止していたため、競売手続直前でしたが、住宅ローン債権者と協議の末、個人再生手続によって住宅ローン返済を再開させることができました。また、延滞していた住宅ローンについては分割払いにすることで支払負担を軽減させ、Aさんは無事に再出発することができました。
住宅ローンの延滞が膨らんでいくと、競売手続が進められ、住宅を失ってしなう可能性が出てきます。借金が膨らみ、住宅ローンの支払が遅れ始めたらお早めにご相談ください。住宅を残し、借金を整理することができる個人再生手続が有効です。

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