借金返済 [公開日][更新日]

闇金被害は弁護士に相談を

「借金の返済日が明日なのに手元にお金がない」「繋ぎ資金がどうしても必要」など、緊急にお金を用意しなければならないという場面に出くわすことがあります。

銀行や信用金庫から借入をするとなると、通常は審査に時間がかかり、緊急事態には間に合わない恐れがあります。
審査なしで貸し付けを受けられる消費者金融も、融資可能な枠の限度に達していると、それ以上の借入は困難です。

「銀行・信用金庫も、消費者金融も借りられない」と途方に暮れたとき「無審査即日貸付可能」などと書かれたチラシや張り紙、ホームページを目にして、ワラにもすがる思いで電話をしてみた……というケースがあるかもしれません。

しかし、そこには大変な落とし穴、「闇金」が待ち構えていることがあります。

今回は「闇金(ヤミ金)」について、弁護士が詳しく説明します。

1.闇金とは?

闇金と聞くと「絶対に手を出してはいけない危険な業者」であることは分かると思います。
しかし、そもそも「闇金(ヤミ金・闇金融)」とは何なのでしょうか。

闇金とは、出資法違反の高い利率(年利109.5%を超えるもの・貸金業者の場合は年利20%を超えるもの)で利息を設定して貸付をする者のことを言います。

銀行や信用金庫などは、法律で定められた範囲内の利息に留めて利益を得ています。
しかし、闇金のように、出資法を超える利率で貸付をする行為は、刑事罰の対象となっています。つまり、闇金は犯罪なのです。

闇金は警察から逃れるため事務所の所在地がないことが多く、固定電話もなく、営業は携帯電話で行われることが多いのが特徴です。このため、別名「090金融」とも呼ばれています。

2.闇金の手口

貸金業を行う場合、国または都道府県知事へ登録手続を経ることが必要となります。

しかし、こうした登録を行う闇金は少数です。店舗なども持たず、チラシや貼り紙などで借入を誘うケースが多く見受けられます。
違法性が高い分、比較的目立たないように宣伝する傾向があるのです。

また、先ほど申し上げた通り、闇金は携帯電話を営業で使うことが多いため、携帯電話番号が書かれた広告には十分に注意しましょう。

(1) 完済させずに利息をとりつづける

闇金は、債務者に完済させず、利息を払い続けさせようとします。

一般的には貸金業者は完済したしたほうが喜ぶのでは?と思いがちですが、完済されると利息収入がなくなるので、業者は長く貸していたほうが得をするのです。

よくあるケースは、返済前に事前連絡を課すというパターンです。指示された期日に返済の連絡をすると、指定時間を過ぎていると言われたり、担当者不在で連絡をとれないことにされたりして、返済させずに利息を増やします。

悪質な例では、返済口座を教えない、違う口座番号を教えるといったケースもあり、その場合は振り込みができないので返済は不可能です。それなのに、闇金は後日滞納を理由に利息を要求してきます。

(2) 借金に見合わない担保をとる

闇金は50万円以下の融資をしていることが多く、多額のお金を融資することは稀です。実際には3~5万円程度の少額融資を専門的に扱っている業者が多いようです。

しかし、貸付の際は自宅や車、生命保険など、およそ借金額に見合わない担保をとり、返済が遅れると担保を没収するので注意が必要です。

(3) 利息を差し引いて融資

闇金は、利息を差し引いた金額を融資するところが多いのも特徴です。

利息の相場は、大抵は法外で10日で50%というケースもあり、その場合仮に10万円借りても半額の5万円しか振り込まれず、10日後には10万円を支払わなくてはなりません。

期日に返済できない場合は、いわゆる「ジャンプ」して、利息だけ払って元金は据え置かれ、元金の支払いはさらに10日後になります。

しかし、冷静に考えてみれば、数万円のお金に事欠いている人が、10日後に10万円返済するのは非常に難しいことです。

闇金はその弱みに付け込んで、少額の融資で、延々と高額な利息を支払わせるのです。

(4) 押し貸し

闇金は、頼んでもいないのに勝手に振り込む「押し貸し」をしてくることもあります。特に、以前に闇金で一度でも借りたことがある人は被害を受けやすいので要注意です。

闇金は業者に登録されている口座情報をもとに、勝手に振り込みを行います。

もし、身の覚えのないお金が振り込まれた場合は、闇金の押し貸しの疑いがあるので、そのまま放置せず、闇金被害に強い弁護士に相談をして下さい。

予防策は口座解約、電話番号変更で対処するしかありません。過去に一度でも闇金業者と関係を持った人は、個人情報の変更をおすすめします。

(5) 貸付詐欺

貸付詐欺被害にあうケースもあります。

被害内容はカラ貸しです。業者にコンタクトをとっただけで、実際には借りていないのに返済の請求をされるので要注意です。

一種の振り込め詐欺のようなものなので、警察や弁護士に相談をして下さい。間違っても闇金業者に連絡することはやめましょう。

3.闇金の見分け方

闇金は、パッと見は普通の業者に見えることがあるかもしれません。しかし、以下のような要素があれば要注意です。

  • 無審査・ブラックリストでも貸付可能
  • 返済期間が短く高金利
  • 取引が携帯電話

(1) 無審査・ブラックリストでも貸付可能

正規の貸金業者は信用情報機関に加盟しているので、ブラックリストに載っている人にお金を貸してくれることはありません。

ブラックリストでもOKと謳っているのは、信用情報機関にも加盟していない無登録業者です。
ソフト闇金は正規の業者で借りられない人をターゲットにしているので、ブラック入りしている人の呼び込みには力を入れています。

(2) 短い返済期間に対して高金利

闇金の返済期間は大抵10日〜2週間程度です。

インターネットで大々的に宣伝し、一見クリーンな印象の業者でも、闇金は一般の業者に比べると返済期間は短く高金利です。よくチェックするようにしましょう。

(3) 取引が携帯電話

固定電話を持っている業者もいますが、実際の取引は携帯電話で行っている闇金業者も多いです。

固定電話の情報自体が偽情報のこともあるので、融資に関して携帯電話からアクセスがあった場合は闇金だと思って間違いありません。

ちなみに、090*-***-****の冒頭4桁での表示には特に注意してください。
携帯電話=090=冒頭3桁というイメージが強いので、最初に4桁で「090*」と記載されると、固定電話と思ってしまいがちです。

4.闇金からお金を借りてしまった場合

多くの方がご存知の通り、闇金の取り立て・督促は非常に厳しいものです。

(1) 違法な金利に苦しめられる

闇金では「トイチ」と呼ばれる利息が有名です。
トイチの場合は、10日で1割の利息が発生します。10日で1割の利息は、年利(複利)にすると3142%。その場合1年後の利息は100,000×3142=3,142,000円です。

わずか10万円の借金でも、闇金で借りると1年後には314万円以上の利息が発生してしまうのです。

ちなみに、一般的な消費者金融から10万円借りた場合、利息制限法の上限金利は年0.18%なので、1年後の利息は100,000円×0.18=18,000 円です。

この数字を比較しただけでも、闇金で横行しているトイチはいかに無理な数字であるかお分かり頂けると思います。

このような利息に毎日苦しめられるのでは、精神的にも参ってしまうでしょう。

(2) 法令を無視した過剰な取り立て・督促

闇金では、早朝・深夜の取り立てや、時間帯を問わない過剰な回数の電話など、しつこい嫌がらせが横行しています。

貸金業法では取り立て方法や頻度まで細かく規制されていますが、闇金業者は違法行為を平然と行います。

(3) 家族・職場へ取り立て・督促の連絡がいく

闇金の厳しい取り立ては家族にも及びます。返済がない場合は、身内を調べ上げて督促を行うのです。

また、職場にも電話をかけてくるので、そのまま働き続けるのが難しくなるケースも少なくありません。

実際、闇金の嫌がらせ電話により、離婚、離職に追い込まれる例もあります。

(4) 口座買取をさせられる可能性

闇金は、貸し付け条件に口座情報、通帳、クレジットカードを要求してくるところもあります。

これは、自分の営業口座にするためです。振り込み口座をたくさん持つことで身元を分かりにくくする目的があります。
また、反社会勢力に口座を転売することもあるようです。

口座売買はほぼ犯罪に使われるので、絶対に情報を渡さないようにしましょう。

(5) 詐欺に巻き込まれる可能性

闇金の中には金融業者を装った詐欺集団も存在します。

いわゆるオレオレ詐欺で、これから10万円の融資をするが、あなたを信用するために5万円を最初に指定口座に振り込んで欲しい、と要求し、その通りにしたらそのまま連絡が取れなくなったというケースがあるのです。

 

このように、闇金に手を出してしまった場合、様々な危険が降り注ぎます。

追い込まれたときは、できるだけ早く行動を起こしましょう。

5.闇金への対応・対処法

闇金対応の根幹は「闇金は犯罪なので支払いをしない」というものです。
「借りたものは返す」という理屈は一般的には正論ですが、闇金のような社会正義に反する存在が相手ならば話は別です。最高裁判所の判例でも、元金を含めて一切返済する必要はないとの判断が出されています。

もっとも、相手も犯罪行為だと分かっていながら貸付行為をしているわけですから、最高裁判例を持ち出してもあっさりと引き下がるとはかぎりません。

そのようなときは、「払って解決」を目指すのではなく、弁護士や警察へ相談してみてください。

(1) 警察に通報

闇金から借り入れをして、違法な取り立てや口座買取、詐欺などの被害がある場合は、最初に警察に通報をしましょう。何らかの被害があれば、警察は動いてくれます。

相手の業者の情報を持って最寄りの警察署に相談に行きましょう。

(2) 弁護士に相談

闇金に手を出し、返済ができずに苦しんでいる場合は、弁護士に相談して下さい。

弁護士から闇金に対して連絡をしてもらうと、取り立てがストップします。
闇金業界では弁護士に相談をした人のことを「ブラック」と言うほどで、違法な営業をしていることが分かっているだけに弁護士の介入を強く恐れています。

また、闇金からお金を借りてしまい返せない方は、他にも多額の借金で苦しんでいるケースが多いです。その場合は、そのまま弁護士に債務整理を依頼することをおすすめします。

債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産の3つがあります。いずれの方法も一長一短あるので、自分に適した制度を選ぶことが肝心です。

どの方法が最も自分に向いているかも含めて、弁護士と一緒に決めていくことをおすすめします。

6.闇金の取り立てでお困りの方は弁護士へ相談を

泉総合法律事務所では、これまでに闇金を含めたさまざまな業者からの借入でお困りの方から、多数のご相談をお受けしてまいりました。

【事例49】闇金からの借金も自己破産で解決

闇金対応は、経験値などによって結果が異なることもありますので、借金問題の対応に長けた弁護士へ相談することをおすすめします。

当事務所には、借金問題の解決実績が豊富にあります。お困りの状況をお話して頂ければ、ベストの解決法を提案させて頂きますので、その点は安心してご相談いただければと思います。

借金の相談は何度でも無料ですので、どうぞお早めにご相談ください。

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