借金返済 [公開日] [更新日]

答弁書の書き方〜貸金業者から裁判を起こされてしまった場合

書類に記入

【この記事を読んでわかる事】

  • 「答弁書」とは、裁判所からの「訴状」に対しての債権者の言い分をまとめた書類
  • 答弁書は、通常、裁判の日の1週間前までに提出しなければならない
  • 訴状は絶対に放置してはいけない

 

貸金業者から借金をしても、その返済が順調であれば何も問題はありません。

ところが、何ヶ月も借金返済が滞ってしまい、そのまま放置しておくと貸金業者から裁判を起こされてしまい、裁判所から「訴状」が送られて来ることがあります。

貸金業者があなたに対して求める裁判の内容を記載したものを「訴状」といい、これに対してあなたの言い分をまとめた書面を「答弁書」と言います。

いずれも専門用語ですが、極めて簡単に説明するとこのような説明になります。

ある日、突然裁判所から「訴状」が送られてくれば、普通の人は「一体何事か?」「答弁書を提出しなければならないようだが、答弁書とはなんだ?」「答弁書はどうやって書いたらいいのか?」と思うのが通常です。

そこで、このコラムでは「答弁書の書き方」をアドバイスします。

ちなみに、簡易裁判所の場合は答弁書のサンプルがありますので、基本的にはこの答弁書のサンプルに従って答弁書を作成します。

1.答弁書の基礎知識

(1) 事件番号とは

訴状に「平成●年(●)第●●号●●事件」と書かれているものを事件番号といいます。

原告(訴えを起こす人)が裁判所に訴えを提起すると、この「事件番号」が付けられます。

受付番号のようなもので、裁判所はこの事件番号で事件を管理しています。

裁判所に何か問い合わせをする際にもこの事件番号が必要です。

裁判所から送られてきた訴状に「事件番号」が記載されていますので、答弁書にも正確にこの事件番号を記載します。

(2) 原告とは誰か

あなたを訴えた人のことを「原告」と言い、貸金業者が「原告」になります。

これも訴状にあなたを訴えた人の氏名が書かれていますので、答弁書にはそのまま記載します。

(3) 被告とは誰か

「被告」とは、訴えられてしまったあなたのことです。

答弁書のこの欄にはあなたの住所、氏名、電話番号、FAX番号を記載します。

次に「送達場所」とは、裁判所から郵送物を送ってほしい場所を指定することができます。

自宅住所であれば、自宅住所宛で構わないのですが、日中は仕事をしており自宅にいない、職場に送ってもらったほうが都合がよい、といった場合には答弁書の「送達場所」を職場にすることもできます。

(3) 「原告の請求の趣旨に対する答弁」とは

訴状の請求の趣旨というところに

  1. 被告は原告に対して金●●円及びこれに対する年●パーセントの遅延損害金を支払え
  2. 訴訟費用は被告の負担とする

との判決並びに仮執行宣言を求める

と記載されていると思います。

これが、今回の裁判で原告があなたに求めている請求内容です。

極めて簡単に説明すれば、「貸したお金を返してください」ということです。

「請求の趣旨に対する答弁」とは、これを認めるか、認めないかを答弁書でその立場を明らかにすることです。

借金をしてしまったことは事実なので、「認める」ということになりそうですが、認めてしまうと一括払いをしなければなりません。

借金をしてしまったことが事実であっても、分割を希望する場合には原告の請求の趣旨を認めてはいけません。

この点が答弁書の書き方で注意が必要なところです。

2.「請求の原因に対する答弁」

訴状には

  • 契約日:平成●年●月●日
  • 貸付金額:金●円
  • 返済日:平成●年●月●日
  • 利息:年●パーセント
  • 遅延損害金:年●パーセント
  • 残金:金●円

といった借金の内容が書かれています。

これが正しいのであれば、答弁書には「「間違いありません」、どこか間違っているところがあるのであれば「間違っています」とし、間違っている箇所を指摘し、分からなければ「知りません」とします。

たとえば、借金をしたのが100万円で既に30万円返済したというのであれば、残金は70万円となります。

もし訴状にその記載がないのであれば、答弁書には「既に30万円は返済しており、残金は70万円のはずです」と記載します。

答弁書の書き方としては、少し注意が必要なところです。

さらに一括で支払うことはできても少し先まで待ってもらいたいですとか、一括で払えないということで分割を希望するのであれば答弁書には「話し合いでの解決を希望します」とします。

一括であればいつ返済できるのか、分割であれば分割希望の回数、1回あたりの返済金額など、あなたの希望を可能なかぎり具体的に答弁書に記載すると、あなたの希望がはっきりしますので、なるべく答弁書に記載したほうがよいでしょう。

3.訴状は放置しないこと

一番大事なことは裁判所から訴状が届いた場合、あるいは不在であったため不在通知が入っていた場合には、とにかく放置をしないことです。

答弁書を提出もせず、そのまま放置して裁判の日を無視してしまうと、不出頭で欠席裁判となり、原告の請求を全部認めてしまうことになってしまいます

従いまして、裁判所からの郵便物はきちんと内容を確認し、答弁書(期限は通常、裁判の日の1週間前)を提出することです。

とりあえず答弁書を提出すれば、被告(訴えられた人)は1回目の期日は出頭しなくて済みます。

答弁書も提出せず、何も連絡せず欠席してしまうと先ほど申し上げた欠席裁判で原告の請求を全部認めたことになってしまいます。

4.借金のご相談は泉総合法律事務所まで

今回のコラムでは、借金を例に貸金業者から訴えを起こされてしまった場合の答弁書の書き方をアドバイスしました。

返済が滞ってしまったからといって、貸金業者も即裁判というわけではありません。

泉総合法律事務所では、借金の相談を受け付けております。

借金の返済が難しくなってしまったら、貸金業者から訴えられる前に泉総合法律事務所にぜひご相談ください。

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