借金返済 [公開日]2018年3月2日[更新日]2019年9月3日

債権回収会社(サービサー)から督促!無視厳禁、突然の通知の対処法

ある日突然、知らない名前の債権回収会社から通知が来たら、支払うべきか考えてしまう人も多いと思います。

身に覚えがない場合は「ひょっとして詐欺の一種?」と思ってしまいますが、そのまま放置してしまうと大変なことになってしまいます。

債権回収会社の連絡を無視すると一体どうなってしまうのでしょうか?

ここでは、債権回収会社の取り立ての実態、借金の支払いができないときの対処法について解説します。

1.債権回収会社とは

債権回収会社とは、不良債権化した(回収困難な)借金の回収を専門的に行う会社のことです。
いわゆるサービサーと呼ばれる業者のことで、国から許可を得て営業しています。

2019年の時点で法務大臣に許可された債権回収業者は全国で77社にのぼります。
法務省の管轄下なので、決して違法な取り立てを行っている団体ではありません。

債権回収会社から連絡がくるということは、滞納した借金について債権者が回収困難と判断したことになるので、既にブラックリストに乗っている可能性が高いでしょう。

【請求に身に覚えのない場合の対処法】
最近は、債権回収会社を名乗る詐欺グループも出てきているので注意が必要です。
借金の滞納をしておらず、請求に身に覚えのない場合は詐欺の可能性もあります。
心当たりのない場合は、差出人の業者の名前が法務大臣許可のサービサーの一覧に登録されているかどうか確認して下さい。名前や電話番号が登録されていなければ、詐欺の可能性が高いのでそのまま放置しても大丈夫です。
もし、その後どうなるのか心配…という場合は、最寄りの警察署や消費者センターに相談することをおすすめします。
法務省「債権管理回収業の営業を許可した株式会社一覧

2.債権回収会社の連絡を無視するとどうなる?

借金滞納に身に覚えがあり、債権回収会社から督促がきた場合は速やかに対処する必要があります。

通知をそのまま無視すると、最終的に強制執行(たとえば、預金や給与の差し押さえ等)までいく可能性があるので、その前に手を打たなければなりません。

債権回収会社の督促から強制執行までの簡単な流れは以下の通りです。

  • 督促(書面、電話)
    債権回収会社から、普通郵便や電話(業者によってはショートメールなど)で支払いの督促がなされます。
  • 内容証明郵便の送付
    上記の督促を無視していると、内容証明郵便が送付されます。債権回収会社が法的手段に踏み切る一歩手前と考えて良いでしょう。
  • 法的手段(支払督促・訴訟)
    それでも無視を続けていると、裁判所から支払督促が送られてくるか、もしくは訴訟を提起されてしまいます。支払督促に対して2週間以内に異議申し立てをしない(連絡をしない)、もしくは債権者が勝訴判決を得ると、債権者は強制執行が可能となります。
  • 強制執行
    給与の差し押さえなどの強制執行が行われ、生活に直接的な影響が及びます。

3.債権回収会社や裁判所から通知がきたら

債権回収会社からの通知を放置していると、最終的に強制執行に至ることがお分かり頂けたと思います。

そうならないためには、督促が来た段階で誠実に対処をすることが肝心です。

(1) 時効の成立の確認

借金を滞納してからかなりの時間が経った段階で債権回収会社から連絡がきた場合、まずは時効の成立を確認しましょう。

一般的に、業者からの借入の時効は5年です。
もし、請求をされた日付が最終利用年月日から5年経過していれば時効が成立している可能性があります。

5年経過したかどうかが分からない場合は、業者に連絡をする前に専門家に相談してください。

というのも、5年経過していない段階でこちらから連絡をして、借金の存在を認めたり、支払いの約束をしたりすると、時効が中断してカウントが振り出しに戻ってしまうからです。

[参考記事]

借金は時効で消滅する?時効制度とその援用、気になる注意点

(2) 分割払いの交渉

時効が成立していないことが明らかであり、借金に身に覚えがある場合は、すぐに相手方の債権回収会社に連絡をしましょう。

収入がありなんとか支払えるという場合、分割払いの交渉をしてみることをおすすめします。
無理のない返済プランならば、分割払いを受け入れてもらえるかもしれません。

(3) 裁判所を通じて督促がきたら異議申し立て

債権回収会社が裁判所に申し立てをした場合は、裁判所から支払督促が送られてきます。支払督促が届いたら、すぐに異議申し立てをして下さい。

仮にそのまま放置して2週間が経過すると、業者は30日以内に仮執行宣言の申し立てを行い、強制執行が可能となってしまいます。

(4) 訴訟を起こされたら裁判に出廷

支払督促に対し異議申し立てをすると、通常訴訟に移行します。訴訟を起こされた場合は、必ず裁判に出廷しましょう。
欠席をすると、債権回収会社の言い分が100%認められることになるからです。

裁判に出廷すればそこで和解を求めることも可能です。全然支払いができないという場合は和解に至りませんが、分割払いができそうであれば和解成立する可能性もあります。

裁判所もできれば和解の方がよいと考えるので、多少なりとも経済力があれば強制執行を免れることができるかもしれません。

(5) 強制執行をされてしまった場合

先述の通り、債権回収会社からの連絡を無視し続けると「強制執行」をされてしまいます。

強制執行の内容としては、給与の差し押さえが主でしょう。勤務先に借金の存在がバレてしまう上、最低でも手取り給料の4分の1が差し押さえられてしまいます。

給与の差し押さえによる悪影響は非常に大きいので、既にこの段階に来てしまっている方は、債務整理によりいち早く給与差し押さえを解除する必要があります。

[参考記事]

借金滞納で給与差し押さえ!解除・回避のために必ず知っておくべき事

債権回収会社や裁判所から連絡があった場合の対処法は以上です。
交渉が初期段階であれば自力で行うこともできますが、法的措置の寸前まできている場合は専門家に相談することをおすすめします。

4.主な債権回収会社一覧

債権回収会社は全国で77社ありますが(2019年9月現在)、主な債権回収会社は以下の通りです。

パルティール債権回収株式会社

[参考記事]

パルティール債権回収株式会社とは?通知が来た場合の対処法

ニッテレ債権回収株式会社

[参考記事]

ニッテレ債権回収株式会社から連絡が来た!どうすればいい?

株式会社エムアールアイ債権回収

[参考記事]

株式会社エムアールアイ債権回収からの連絡に対する正しい対処法

SMBC債権回収株式会社

[参考記事]

SMBC債権回収会社から突然の連絡!詐欺に注意し正しい対応を

オリンポス債権回収株式会社

[参考記事]

突然、オリンポス債権回収株式会社から連絡が来た!どう対処すべき?

アイ・アール債権回収株式会社

[参考記事]

「アイアール債権回収株式会社」から突然の連絡が来た場合の対応方法

アルファ債権回収株式会社

[参考記事]

「アルファ債権回収株式会社」から連絡が来たら弁護士へご相談を

エムテーケー債権管理回収株式会社

[参考記事]

エムテーケー債権回収株式会社から連絡が来たらどうすれば良い?

日本債権回収株式会社

[参考記事]

「日本債権回収株式会社」から急に連絡がきた!どんな対応が正しいの?

エー・シー・エス債権管理回収株式会社

[参考記事]

エーシーエス債権回収株式会社から突然電話やハガキが来たら

アビリオ債権回収株式会社

[参考記事]

アビリオ債権回収株式会社からの督促への対処法は?

5.債権回収会社に支払いができないとき

債権回収会社の指定期日に支払いできず、この先も返済の目途が立たないという場合は、債務整理の検討をおすすめします。

債務整理は合法的に借金を整理できる制度で、申請が認められれば借金を減額、または全額免除をしてもらうことができます。

債務整理は主に3つの制度があり、状況に応じて任意整理、個人再生、自己破産のうちのいずれかから選択します。

(1) 任意整理

任意整理は将来利息をカットすることで借金を減額する制度です。
減額幅はそれほど大きくありませんが、高い利息を支払っている人は利息がなくなるだけでも随分楽になります。

任意整理であれば裁判所を介さずに手続きできるので、利用者も多いのが特徴です。債権者である業者にもよりますが、多くのケースでは、手続き後は3年~5年で残債を完済することになります。

(2) 個人再生

個人再生は借金を大幅に減額できる制度です。全額免除とはなりませんが、借金をおよそ1/5まで圧縮できるので5000万円以内の借金を抱え、継続的な収入を得ている人に適しています。

マイホームなどの財産を手放すことなく借金を減額できるので、減額後の借金を返済できるだけの収入がある人にはおすすめです。

残債については、原則3年(例外5年)で完済を目指します。

(3) 自己破産

自己破産は借金を全額免除してもらえる制度です。その代わりに、自由財産を除く財産は換価されて処分されてしまいます。
自宅や価値の高い車を持っている場合は、それも処分しなければなりません。

債務整理の中では最もハイリスク、ハイリターンの制度ですが、借金を減額されても支払いの目途が立たない場合は自己破産一択です。

6.債権回収会社への対処が不安な方は弁護士へ

借金の滞納に心当たりがある方は、債権回収会社から連絡がきたら決して無視をせず、分割払いの交渉をするなりして、支払いの意思があることを示しましょう。
そのまま放置していると、最悪の場合、強制執行まで発展してしまうおそれがあります。

どうしても支払いができないときや、債権回収会社への対処が不安な方は、一度泉総合法律事務所にご相談ください。

当事務所は債務整理の実績も豊富にございますので、それぞれの方にとってベストの解決策をご提案することができると思います。

相談は何度でも無料です。借金問題は専門家と一緒に解決をしていきましょう。

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