消費者金融・サラ金・闇金からの借金は何が違う?借入の注意点とは

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消費者金融・サラ金・闇金からの借金は何が違う?借入の注意点とは

借金をするときには、いろいろな借入先があります。銀行カードローンを利用する場合もありますし、クレジットカードでキャッシングをするときもあります。

中でも「消費者金融」を利用することが非常に多いです。消費者金融については、知っているようで知らないことが多いのではないでしょうか?

銀行カードローンなどの他の借入先とは異なる、消費者金融ならではの特徴も押さえておきましょう。

今回は、消費者金融からの借金や総量規制の問題について解説します。

1.消費者金融とは

そもそも、消費者金融とはどういった業者なのでしょうか?

消費者金融は、「一般消費者を主なターゲットとした貸金業者」です。
特徴は、一般的な個人の消費者を対象としている点と、貸金業を専門にしていることです。

(1) 一般的な消費者が対象

まず、消費者金融のターゲットは、「一般的な消費者」です。主に利用しているのは、サラリーマンや自営業者、公務員やパート、アルバイト、主婦、年金生活者などの、いわゆる「一般の普通の人」です。

法人や事業資金としての大きな借入、住宅ローンの借入などの際には、消費者金融を利用しません。

そこで、消費者金融での借入は、比較的少額となります。数万円の借入も可能ですし、多くは数十万円単位です。
消費者金融で数百万円、数千万円を借入れていることは、通常ありません。

(2) 貸金業を専門にしている

消費者金融のもう1つの特徴は、貸金業を専門にしていることです。

貸金業とは、人にお金を貸して利息を取り立てることにより、利益を得る営業方法です。
たとえばクレジットカードならば貸金業だけではなく買い物代金の立替払いなどもしていますが、消費者金融はそのようなことをせず、貸金業を専門に行っています。

(3) 代表的な消費者金融

代表的な消費者金融会社は、以下のような会社です。

アコム、プロミス、アイフル、モビットなど。
以前は、武富士などもありましたが、倒産してなくなっています。
また、レイクは以前消費者金融でしたが、今は銀行カードローンに変わっています。

(4) サラ金との違い

さて、消費者金融と言うと、上記のような大手をイメージすることが多いかと思われますが「サラ金」という業者もあります。

「消費者金融とサラ金は何が違うのか?」と疑問に思われる方も多いので、お答えします。

消費者金融とサラ金は、基本的に同じものです。
昔、消費者金融を「サラリーマン」がよく利用していたので、「サラ金」と呼ぶようになったのです。

ただ、「サラ金」は金利が高く、取り立ても厳しいということで、世間的なイメージが悪いです。そこで、大手のサラ金は銀行と提携してイメージアップを図るなどする中で、「消費者金融」という言葉を主に使うようになりました。

アイフルやプロミスは、こうした「銀行系」の消費者金融です。そのため、現在では、消費者金融という言葉とサラ金という言葉が混在しています。

ただ、「サラ金」というと、比較的中小の消費者金融業者を指すことが多いです。たとえば、アローやライフティ、フクホーやフタバ、エス・ジーファイナンスなどの業者があります。

こうした中小のサラ金は、「町金」「街金」と呼ばれることもあります。町の金融業者だからです。

(5) 消費者金融に必要な資格

ただ、消費者金融にしろ、サラ金にしろ、街金にしろ、営んでいるのは同じ貸金業であり、大きな違いはありません。また、貸金業を営むための資格も同じです。

貸金業を営むためには、金融庁で「貸金業」の登録が必要ですから、こうした業者はすべて、貸金業登録を行い、金融庁による監督を受けています。

(6) 街金

消費者金融もサラ金も街金も、基本的には同じものですが、街中にある中小の街金は、大手と比べて金利が高く、取り立てが厳しいことが多いので、注意が必要です。

資力や収入が高いサラリーマンや公務員などの優良顧客は、多くが有名な大手サラ金や銀行カードローンを利用します。すると、街金を利用するのは、どうしても資力の小さい人や収入が安定しない人、延滞しがちな人など信用リスクがある人になってきます。

街金業者としては、こうしたリスクのある人に貸付をする以上、利息を高くして収益を高める必要がありますし、取り立てを厳しくして確実に回収する必要があるのです。

このことは、借入を利用する側からすると、非常に不利益になることです。
そこで、借金をするときには、なるべく街金を利用しないことをおすすめします。

2.サラ金と闇金との違い

次に、サラ金(消費者金融)と闇金の違いについても、確認しておきましょう。

先ほど、消費者金融とサラ金は、基本的に同じものだと言うことを説明しました。
これに対し、サラ金と闇金は、全く異なります。

(1)貸金業登録

まず、サラ金は「貸金業登録」をしています。
貸金業登録とは、金融庁において、正式に「貸金業者」としての登録をしていることです。

日本では、貸金業を営業として行う場合、「貸金業」の登録をしなければなりません。登録せずに勝手に営業すると、違法ですし、罰則も適用されます。
そのため、まともな消費者金融やサラ金、街金は、すべて貸金業登録をしています。

先に挙げたような業者(アコムやプロミスなど)は、すべて貸金業者です。
貸金業者には、貸金業者としての登録番号があります。そこで、プロミスやアコムなどのサイトをよく見ると、貸金業登録番号が書いてあります。

反対に言うと、登録番号がない業者は違法業者(闇金)ですので、利用してはいけません。

(2) 利息制限法

消費者金融やサラ金は、利息制限法による制限利率を守っています。
利息制限法とは、お金を貸し付ける際につける利息の限度を規定している法律です。

貸金業者の場合の利息の限度は、以下の通りです。

  • 貸付金額が10万円未満…年率20%まで
  • 貸付金額が10万円~100万円未満…年率18%まで
  • 貸付金額が100万円以上…年率15%まで

上記を超えた利率の利息は無効となりますし、貸金業者が上記を超えて貸付をすると、出資法という法律により、罰則を適用されることになります。

そこで、まともな消費者金融やサラ金業者は、きちんと上記の基準内で貸付をしています。比較的利息が高いと言われている街金業者でも、貸金業登録をしている業者は、利息制限法の範囲内で利率を設定しているのです。

これに対し、闇金業者の場合、利息制限法に従いません。平気で10日で1割などの利息を設定してきます。10日で1割というと、年利365%ですから、めちゃくちゃな金利です。

また、最近は「ソフト闇金」という闇金が出現しており、比較的利息が低いなどと言われていますが、それでも年利40%などの例が普通にあります。
このように、闇金は違法に高い利息を請求してくるので、闇金を利用すると、すぐに返済ができなくなります。

(3) 取り立て規制

サラ金と闇金は、取り立て方法も異なります。
サラ金はきちんと法律に従いますので、「貸金業法」を守ります。貸金業法は、貸金業者の登録や営業方法などについて定めた法律です。

貸金業法には、貸金業者が借金の取り立てをするときの規制方法を定められています。

いろいろとありますが、たとえば、以下のような規制があります。

  • 深夜や早朝の取り立てを禁止する
  • 正当な理由なく、職場に取り立て行為をしない
  • 家族などの支払い義務のない第三者に借金返済を求めてはいけない
  • 退去を求められているのに居座って請求してはいけない
  • 弁護士や司法書士が債務整理に介入したあとは、本人に請求してはいけない

このように、いろいろな規制があるため、今サラ金(消費者金融)を利用しても、さほど酷い取り立てを受けることはありません。

これに対し、闇金は取り立て規制を守らないので、どのような嫌がらせでもしてきます。

深夜・早朝無関係に、電話をかけ続けることもありますし、家族を脅迫することもあります。勤務先に電話してきたり、取り立てに来たりすることもあります。

ただ、弁護士が介入すると、闇金は逮捕される可能性があるので、あまり連絡してこなくなります。

(4) 金融庁による監督

サラ金は、金融庁による監督を受けます。サラ金業者が違法な利率で貸付をしたり不当な方法で取り立て行為を行ったりすると、その業者は業務停止処分となったり登録を取り消されたりする可能性があります。

これに対し、闇金はもともと貸金業登録をしていないのですから、金融庁からこうした命令を受けることがありませんし、受けても従いません。

金融庁の監督を受けているサラ金の方が安心だと言えます。

(5) 闇金は犯罪

そもそも、闇金は、それ自体が犯罪です。無登録で貸金営業をすることも犯罪ですし、出資法を超えた金額で貸付をすることも犯罪です。

無登録営業の罰則は、10年以下の懲役若しくは3000円以下の罰金となっており、非常に重いです。

闇金は犯罪を犯している違法業者であるということを認識し、絶対に利用しないことが重要です。

サラ金であっても、利用すると返済ができなくなるリスクがあるので、できるだけ利用しない方がよいのですが、闇金はそれとは比較にならないほど危険だということを、しっかり認識しておきましょう。

3.消費者金融とその他借入機関との違い

消費者金融とその他借入機関との違い
次に、消費者金融とその他の借入ができる業者の違いについて、説明をします。
消費者が借金できる業者としては、クレジットカード会社と銀行カードローンがありますので、以下でそれぞれについて、見てみましょう。

(1) 消費者金融とクレジットカード会社

まずは、消費者金融とクレジットカード会社の違いを見てみましょう。

①消費者金融もクレジットカード会社「貸金業者」

世間的なイメージとは異なるかもしれませんが、この2者は、意外とよく似ています。どちらも、貸金業法に基づいて貸金業登録をしている「貸金業者」です。

そして、適用している利率もほとんど同じです。クレジットカード会社の方が特に安いということもありません。

昔は、クレジットカード会社も消費者金融と同じように高い利率を適用していたので、クレジットカード会社に対しても、多額の過払い金が発生することがよくあります。

取り立て方法も、特に違いはありません。一概にサラ金の方が取り立てが厳しいということはなく、クレジットカード会社でも厳しい口調で電話をかけてくる業者もいます。

②クレジットカード会社の特徴は「ショッピング」のサービス

消費者金融とクレジットカード会社の大きな違いは、貸金以外の業務を行っているかどうかという点です。

消費者金融は、単純に「お金を貸し付けて、高い利息をつけて取り立てる」という業務しかしていません。
これに対し、クレジットカード会社は、商品やサービスの立替払いを行っています。

利用者が商品やサービスを購入するとき、クレジットカード会社が立替払いをして、利用者はクレジットカード会社に立替金を支払うのです。このような、クレジットカード会社による立替払いのサービスのことを、「ショッピング」と言います。

1回払いや2回払いの場合、手数料はかからないので、借金を全くしていない人でも、クレジットカードの1回払いのショッピングを便利に利用しています。これに対し、クレジットカード会社から借金する方法のことを、キャッシングと言います。

また、クレジットカードを利用すると、ポイントがついていろいろな特典が受けられることも多いです。

このように、クレジットカードを利用するときには、借金に直接つながらないことも多いので、一般的に、消費者金融よりクレジットカードの方が、イメージが良いのです。

しかし、クレジットカードでキャッシングをするときには、消費者金融と全く同じことになるので、きちんと理解しておきましょう。

(2) 消費者金融と銀行系カードローンの違い

次に、消費者金融と銀行系カードローンの違いについて、説明をします。

銀行系カードローンは、銀行が預金を担保にして預金の利用者に貸付をする制度です。
通常は、その銀行で口座を開くと、銀行カードローンを利用することができます。

銀行カードローンと消費者金融にはいろいろと大きな違いがあるので、ご説明します。

①貸し付ける機関が異なる

1つ目は、貸し付ける機関の違いです。

消費者金融は、貸金業登録をしている貸金業者としての消費者金融会社です。
これに対し、銀行カードローンの貸付人である銀行は、貸金業者ではありません。銀行は、銀行法という法律によって認められている「銀行」という資格を持った機関です。

銀行として認められるためには、消費者金融より厳しい要件をいろいろクリアしなければなりません。

また、銀行が行っている業務は非常に幅広いです。消費者だけではなく法人や事業者にも貸付をしますし、消費者用ローンだけではなく、教育ローン、事業用ローン、住宅ローンなど多種多様な貸付をしています。

貸付業務だけではなく、外国為替取引や預金の業務、投資信託などの業務も行っています。
貸金業者ではないので、貸金業法ではなく銀行法による規制を受けます。

このように、銀行と消費者金融は、全く異なる機関であることを、まずは理解しておきましょう。

②総量規制の有無が異なる

次に重要なのは「借金の総量規制」です。
借金の総量規制というのは、年収の3分の1までしか借入ができないという規制です。

以前、消費者金融やクレジットカードで借金を重ねて自転車操業状態に陥る多重債務者が増えたことにより、総量規制が導入されました。
そこで、今は借金をしようとするとき、すでに年収の3分の1以上の金額の借入をしていると、借り増しすることができません。

ただ、総量規制を受けるのは、貸金業者のみです。銀行は、総量規制による影響を受けません。そこで、すでに多額の借入をしていても、銀行カードローンなら利用することができます。

なお、クレジットカード会社は貸金業者ですから、総量規制の適用を受けます。消費者金融とクレジットカードの合計が年収の3分の1を超えると、これらの業者からの追加借入ができなくなります。

③利率が異なる

銀行カードローンと消費者金融・サラ金では、適用される利率が異なることが普通です。基本的に、銀行カードローンの方が安くなります。

消費者金融の場合、年率は15%かそれ以上になることもありますが、銀行カードローンなら10~13%程度になることが多いです。

これは、銀行は母体が大きく経営体力があることや、次に説明するように保証会社がついていること、銀行は信用が高いので、優良顧客が利用すること、預金を利用するものにしかカードローンを使わせないこと(預金が担保になる)などが理由となっています。

そこで、同じ借金をするならば、消費者金融よりも銀行カードローンを利用した方が楽に返済できます。

④滞納したときの影響が異なる

消費者金融と銀行とでは、滞納したときの影響が異なります。

消費者金融の場合、滞納すると、借入先の消費者金融が電話や郵便によって督促をしてきます。
これに対し、銀行の場合、長期滞納すると、保証会社が代位弁済してしまいます。

銀行カードローンの保証会社になっているのは、アコムやプロミスなどのサラ金会社やカード会社、信販会社などの貸金業者です。そこで、代位弁済後は、こうした保証会社が債権者となって、督促してくることになります。

また、銀行カードローンを滞納すると、預金口座を凍結されてしまい、そこから取り立て(相殺)が行われる可能性があります。給与振込口座を止められたりすると、影響も大きいので注意が必要です。

このように、銀行カードローンとは言っても、滞納すると結局は消費者金融を滞納したのと同じ状況(あるいはもっと悪い)になってしまいますから、借入は計画的に行うことが重要です。

4.借金返済は泉総合法律事務所へ

消費者金融はもちろんのこと、貸金業者や銀行カードローンなどで借金をしてしまったとき、放っておくと返済ができなくなり、どんどん状況が悪化していきます。一方、早めに取り組むと、その分有利な解決方法を選択できるものです。
すでに借金返済が苦しくなり、この先に不安を感じていらっしゃる方は、お早めに泉総合法律事務所の弁護士までご相談ください。

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