借金返済 [公開日] [更新日]

埼玉りそな銀行カードローンが返せない場合の対応策

埼玉りそな銀行のカードローンでお金を借りている方必見です!

埼玉りそな銀行は、埼玉銀行を母体とする銀行なので、埼玉にお住まいの方にとっては、非常になじみ深い銀行です。

銀行のカードローンは、消費者金融のカードローンに比べて何となく安心なイメージがあります。

また、クレジットカードでそのまま借り入れることができたりして便利です。そのため、借金を繰り返してしまい、気が付いたときには、返せないほど膨らんでしまうことがあります。

そこで、今回は、埼玉りそな銀行カードローンを返せなくなった場合の対処方法を、弁護士が解説します。

1.埼玉りそな銀行のカードローンの特徴

まずは、埼玉りそな銀行カードローンにどういった特徴があるのか、確認しておきましょう。

埼玉りそな銀行は、りそなホールディングスの一員です。りそなホールディングスは、特にリテール商品(個人や中小事業者向けの商品)の充実に力を入れています。

埼玉りそな銀行のカードローンには、「りそなプレミアムカードローン」と「りそなクイックカードローン」とがあります。

このほかにも、フリーローン(プライベートJ)、目的別ローン(マイカーローン・教育ローンなど)や、リバースモーゲージ型住宅ローン(安心革命)といった商品があります。

(1) 埼玉りそな銀行カードローン金利と借入限度額

埼玉りそな銀行のカードローン商品の金利と借入限度額をまとめると下の表のとおりになります。

商品名 プレミアムカードローン クイックカードローン
貸付金利 年3.5~12.475%(変動金利) 年9.0~12.475%(変動金利)
貸付限度額 最大800万円 最大200万円
金利特典 埼玉りそな銀行で住宅ローンを組んでいると最大マイナス0.5%の金利優遇 埼玉りそな銀行を給料振り込み口座にしていると最大マイナス0.5%の金利優遇

埼玉りそな銀行カードローンの金利は他の銀行の金利よりも低めに設定されていることが最大の特徴です。

また、埼玉りそな銀行カードローンの金利は、「変動金利」です。毎年4月1日と10月1日の時点のローン基準金利に基づいて、7月と1月に適用金利が見直されます。

借入限度額は、「プレミアムカードローン」では最大800万円、「クイックカードローン」では、最大200万円です。

増額の申し込みは、Webの会員専用ページ(my gate)もしくは、クレジットセンターへの電話申し込みで行います。増額申し込みの際には、再度の審査がなされます。

埼玉りそな銀行カードローンの遅延損害金の年率は20.0%です。

(2) 埼玉りそな銀行カードローンの申込み条件

埼玉りそな銀行カードローンの利用条件は、下記の表のとおりです。

プレミアムカードローン クイックカードローン
申込み条件
  • 埼玉りそな銀行の営業エリア内に居住または勤務先があること
  • 申込受付時満20歳以上満66歳未満であること
  • 継続安定した収入のあること(継続安定した収入があればパート・アルバイトでも申し込み可能)
  • 保証会社の保証が受けられること
  • 申込受付時満20歳以上満60歳未満であること
  • 継続安定した収入のあること(継続安定した収入があればパート・アルバイトでも申し込可能)
  • 保証会社の保証が受けられること
契約期間
  • 1年ごとに審査して契約を更新(延長)
  • 更新審査の際に収入証明書等の提出を求められることもある
  • プレミアムカードローンは満64歳以上、クイックカードローンは満70歳以上での更新は不可
融資の使い道 健全な消費性資金(事業に使うことは不可)

埼玉りそな銀行カードローンは、1年ごとの契約更新となります。収入や返済の状況によっては、契約が途中で解約となることもあり得ます。

また、一定の年齢以上になると契約を更新することができません。

(3) 埼玉りそな銀行カードローン利用は口座開設が必要

銀行カードローンの中には、自行口座を保有していなくても融資を受けられるものもあります。

しかし、埼玉りそな銀行カードローンでは、融資を受けるためには、口座開設が必要となります。

なお、口座がなくても申し込みは可能ですが、契約締結までに口座を開設しなければなりません。

(4) 申込み・審査・契約の流れ

埼玉りそな銀行でカードローンの申し込みは、「仮申込み」と「仮審査」からはじまります。仮申込みは口座がなくてもすることができます。

また、「Web申込」であれば、来店不要で24時間365日申し込むことができます。

仮審査に通過すると、「本申込み」に移ります、本申し込みの際には、運転免許証などの本人確認書類の提出が必要です。本申込み後に、保証会社による「本審査」が行われます。

「プレミアムカードローン」の保証会社は「オリックスクレジット」、「クイックカードローン」の保証会社は「りそなカード」です。本審査の結果は、本申込みの際に登録したメールアドレスに送付されます。

本審査に通過すると契約となります。契約の手続は、来店・郵送も可能ですが、「Web契約」なら来店不要・休日でも手続可能です。

なお、契約時までに埼玉りそな銀行の口座を開設している必要があります。

(5) 借入の方法

埼玉りそな銀行カードローンの借入は、りそなグループ(埼玉りそな銀行、りそな銀行、大阪近畿銀行)のATM、コンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)のATM、提携金融機関のATMで行うことができます。

なお、埼玉りそな銀行カードローンの借入は、ローン専用カードではなく、銀行キャッシュカードで行えるので便利です。

(6) オートチャージ(自動融資)サービス

埼玉りそな銀行カードローンには、「オートチャージ(自動融資)」サービスがついています。

オートチャージサービスは、埼玉りそな銀行カードローンの利用者が埼玉りそな銀行の口座で公共料金の支払いをしているときに適用となります。

通常は、預金残高が不足のときには、公共料金の引き落としはできずに不払い(延滞)となります。

しかし、埼玉りそな銀行カードローンを利用していれば、残高不足のときには、自動的にカードローンから自動的に融資され、公共料金が支払われることになります。

つまり、公共料金の残高不足によって、「新規の申し込みがなくても借金をした」ことになるので、残高不足にならないように注意しましょう。

当然、カードローンの金利が適用されて、借入れた以上の金額の返済が必要になってしまうので、注意が必要です。

(7) 返済方法と返済額

埼玉りそな銀行カードローンの返済は、毎月5日(休日の時は翌営業日)に、指定した口座からの自動振替によって行われます(定例返済)。

なお、臨時(追加)の返済は、ATMやWebサイト会員ページ(my gate)、店舗で随時行うことができます。

返済額は、毎月5日の3営業日前の基準貸付残高(借入金の残高)に応じて決まります(残高スライド方式)。

基準貸付残高ごとの最低返済額(口座振替される金額)は、下の表のとおりです。

返済日前の基準貸付残高 その月の最低返済額
1万円未満 全額
1万円以上50万円以下 1万円
50万円超100万円以下 2万円
100万円超200万円以下 3万円
200万円超300万円以下 4万円
300万円超400万円以下 5万円
400万円超500万円以下 6万円
500万円超600万円以下 7万円
600万円超700万円以下 8万円
700万円超800万円以下 9万円

この返済額は、まず利息の支払いに充当され、その残額が元金の返済に充てられることになります(元利金均等法式)。

2.埼玉りそな銀行の借金返済に行き詰まるとどうなる?

借金の返済が滞ると債権者から返済を督促されます。埼玉りそな銀行カードローンを延滞したときの流れについて確認していきます。

(1) 最初は電話での督促から

毎月5日の返済日に口座残高が不足しているとカードローンの返済を延滞したことになります。カードローンの返済を延滞すると埼玉りそな銀行から、あなたの携帯に電話がかかってきます。

しかし、この電話にきちんと応対して「遅れている返済はいつまでに支払う」と約束すれば、その期日まで督促されることはありません。

携帯にかかってきた電話を無視すると、自宅や勤務先に督促の電話がかかってくることがあります。自宅や勤務先に電話されると困るときには、携帯にかかってきた電話を無視してはいけません。

何かの事情で延滞することわかっているときには、事前にこちらから電話しておくことが望ましいでしょう。

(2) 一括返済請求から代位弁済へ

借金の返済を怠ると「期限の利益の喪失」を通告されることがあります。期限の利益とは、借金を分割して返済できる権利のことです。

カードローンの契約では、延滞が続くと期限の利益を喪失する内容になっています。

カードローンの延滞が続くと埼玉りそな銀行から「一括請求」されることがありますが、これは「期限の利益を失った」ことを意味します。

しかし、毎月の分割払いを延滞している人が一括請求に応じられることは、ほとんどないでしょう。

一括請求後も延滞が続くと、保証会社(オリックス・クレジット、りそなカード)から「代位弁済」したことを通知する書面が届きます。

保証会社の代位弁済によって、債権者が埼玉りそな銀行から保証会社に代わるので、今後は保証会社を相手にする必要があります。

なお、長期(61日以上、3ヶ月以上)の延滞や代位弁済があると信用情報に「事故情報」として登録されます。

(3) 最終的には訴訟で支払いを請求され強制執行される

保証会社から一括請求されても返済できないことがほとんどでしょう。

返済がなければ、保証会社は、貸金返還請求訴訟や支払督促といった法的手続をとります。

裁判所から送達された訴状や支払督促を無視してはいけません。訴状や支払督促にきちんと対応することで、保証会社と和解できる可能性が残されているからです。

訴状や支払督促を無視した上でそのまま放置すれば、給料などの財産が差し押さえられることになります。裁判所から訴状や支払督促が届いたときには、1日もはやく弁護士に相談すべきです。

3.借り換えなどで返済する方法

行き詰まった借金の返済を「借り換え」で対応する人は少なくないようです。

たしかに、最近では「借金の1本化」といった宣伝・広告を目にする機会も多くなりました。また、ウェブ上にも「借り換えでの解決」を進めているサイトもあります。

たしかに「おまとめローン」などを上手に利用することで借金を無事に完済できたという人は少なくありません。

しかし、借り換えで解決する方法には、次のような点に注意する必要があります。

  • おまとめローンでは「さらに多額の借金」を負担する可能性がある
  • 銀行カードローンを借り換えるときには、利息があまり下がらないこともある
  • 連帯保証人や物的担保を要求されることもある
  • おまとめローンの返済に行き詰まると、自己破産しか選択肢が残らないこともある

おまとめローンを利用すると「支払総額」はこれまでよりも増えることが多くなります。毎月の支払額が減ったとしても返済期間が長くなるため、支払総額はこれまでよりも多くなるのです。

また、多く借りた方が利息も下がることから、「借り換えに必要な金額よりも多額の借金」を申し込んでしまう人も少なくありません。

借入額が多額になれば、連帯保証人や物的担保を要求されることもあり得ます。

以上のように、おまとめローンにもデメリットは存在します。おまとめローンの返済が行き詰まったケースでは、任意整理や個人再生での解決が難しいという場合も少なくありません。

借り換えで対応するときには、「完済しきれる可能性」とデメリットについて、事前に十分検討しましょう。

4.債務整理で解決する方法

埼玉りそな銀行のカードローンを通常の方法で返済することができなくなったときには、債務整理で解決することができます。

ここでは、「任意整理」、「個人再生」、「自己破産」について紹介します。

(1) 任意整理で利息の支払いを免除してもらう

銀行カードローンの返済は、利息の負担が重いために行き詰まることが少なくありません。

その場合には、任意整理することで解決できます。任意整理は、埼玉りそな銀行に「利息の免除」と「返済期間の見直し」をお願いして、カードローンを返しやすくする方法です。

埼玉りそな銀行カードローンの利息は他の銀行カードローンよりも安いと言えます。しかし、それでも利息の負担は決して小さくありません。

カードローンで50万円借りて1万円返済したときの利息は、5,197円(年12.475%のとき)です。返済額の半分以上が利息の支払いに充てられているのです。

(2) 個人再生

カードローンの利用額が多額すぎて利息の免除だけでは返せないというときには、個人再生で解決することを検討します。個人再生で解決できれば自己破産する必要はありません。

個人再生を利用すると、利用額の一部を3年間返済することで、残額の返済を免除してもらうことができます。

たとえば、400万円の借金でも、100万円を返済すれば、残額の300万円の返済を免除してもらえるのが個人再生です。

毎月の返済に換算すれば、約28,000円です。埼玉りそな銀行カードローンを400万円利用しているときの毎月の返済額は6万円ですから、毎月の返済負担は半分になります。

プレミアムカードローンを利用している人には、埼玉りそな銀行で住宅ローンを組んでいる人もいると思います。

住宅ローンの残っている人が債務整理すると、住宅ローンが解約となりマイホームを手放さなければならないことがあります。そのような場合でも個人再生で「住宅資金特別条項(住宅ローン特則と呼ばれることが多いです)」を利用すれば、マイホームを手放すことなく、カードローンなどの借金だけを解決することも可能です。

また、住宅ローンに延滞があって、期限の利益を失っていたり、保証会社が代位弁済しているケースでも対応できることもあります。

「マイホームを失わずに債務整理したい」という方は、できるだけ早い時期に弁護士に個人再生の相談をすることをおすすめします。

(3) 自己破産

借金があまりにも多額なときには個人再生を利用しても返済しきれない場合があります。また、病気やリストラなどで収入がない(足りない)ときにも、個人再生や任意整理は利用できません。

そのようなときには、自己破産する(破産免責を受ける)ことで、借金の返済義務を完全に免除してもらいます。

自己破産するとマイホームなどの財産を手放す必要があります。しかし、自己破産しても財産のすべてを失うわけではありません。

99万円までの現金や、生活に必要な家財道具(テレビ・冷蔵庫・エアコンなど)は手元に残すことができます。

自己破産には悪いイメージをもっている人が多いかもしれません。たしかに、自己破産では財産を失ったり、一定の職業について資格制限が生じるなどのデメリットがあります。

しかし、手続後に一切の返済が不要となる債務整理は自己破産だけです。免責を得られるケースであれば、破産手続開始後の収入はすべて自由に使うことができるという非常に大きなメリットもあるのです。

なお、実際の破産事件で免責不許可となるのは、ごく僅かなケースに過ぎません。浪費やギャンブル、さらには風俗通いなどを原因とする借金であっても、適切に対応すれば、裁判所の裁量で免責を得ることができます。弁護士にご相談いただければ、ご不安な点の多くは解消できると思います。

5.埼玉りそな銀行を債務整理すると生じるデメリット

埼玉りそな銀行を債務整理すると次のようなデメリットが生じます。

  • 埼玉りそな銀行の口座が凍結され、預貯金と借金の残額が相殺される
  • 埼玉りそな銀行から他のローンの借入をしているときには、あわせて強制解約となる
  • 信用情報に傷が付く(新規の借金・クレジットカードの発行ができなくなる)
  • 現在保有しているクレジットカードも後に解約される可能性がある
  • りそなホールディングスとは今後の取引ができなくなる一切取引できなくなる
  • りそなカードやオリックスクレジットが保証会社となっている金融機関の審査に通らなくなる

債務整理すると、クレジットカードや借金の新規申込みはできなくなります。クレジットカードがなくなるのが嫌だからと債務整理を躊躇する人も少なくありません。

しかし、生活を建て直すという意味では、クレジットカードや借金の申込みができなくなることは必ずしもデメリットとは言えません。

クレジットカードでの決済は、電子通貨やデビットカードなどで対応することも可能です。

6.まとめ

近年では、銀行カードローンを原因に自己破産する人が増えています。

銀行カードローンには、法律による総量規制がないため、消費者金融の借金よりも深刻なケースも少なくありません。

「銀行だから大丈夫」と油断せずに、返済が苦しいと感じたときには、できるだけ早い段階で泉総合法律事務所の弁護士に相談されることをおすすめします。

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