借金返済 [公開日] [更新日]

楽天カード(クレジットカード)支払い滞納し返済できない時の対処法

楽天カードは、テレビCMでもおなじみのクレジットカードです。比較的審査が通りやすいと言われており、楽天での買い物で多くのポイントが貯まることもあって、利用者数を増やしています。会員数1,500万人を誇り、昨年上半期で一番使われたクレジットカードとなりました。

しかし、楽天カードには「自動リボ払い」の設定があるために、気付かないうちに残債が膨らむ可能性があることが指摘されており、また、ネットショッピングで使いすぎて支払いが苦しくなる例も見られます。

今回は、楽天カードを滞納した場合の対処方法をご紹介します。

1.楽天カードの問題点

ポイントの貯まりやすさや、スピード審査など、非常に多彩で便利なサービスを展開している楽天カードですが、リスクや問題点も多いので、注意が必要です。

以下では、楽天カードの抱える問題を指摘します。

(1) 支払い能力の低い人が簡単にカードを作れる

楽天カードは審査基準が緩くスピードも速く、「誰でも簡単にカードを作れる」というメリットがありますが、これは反面「支払い能力が低い人でもカードを利用する」状況を生み出します。

つまり、支払いが困難になる人が生まれやすいということです。

「他のカードは作れないけれど、楽天カードなら作れる」という方の場合、裏を返せば、将来支払いが厳しくなる危険を抱えていることになりやすいので、注意が必要です。

(2) 自動リボ払い設定による利息負担の増加

楽天カードのもっとも大きな問題は、「自動リボ払いの設定」です。
自動リボ払いとは、カードを申し込んだとき、標準で「リボ払い」に設定されていることを言います。

したがって、楽天カードを申し込むと、何も手続をしなければ、当然のようにリボ払いが選択されてしまいます。

①リボ払いの問題点

「リボ払い」とは、負債の総額が増えても、月々の返済金額が変わらないという支払い方法です。

たとえば、10万円借りている人が毎月1万円ずつ返済しているとします。このとき、さらに10万円を借り増しすると、月々の返済は2万円ずつになるはずです。
ところがリボ払いの場合、毎月の返済金額は1万円のままで、その分支払期間が後に延びます。

返済期間が延びた分、利息がかかり続けるので、借金の総支払金額は高額になります。

②楽天カードに設定された自動リボ払いの問題

問題なのは、楽天カードの利用者が、当初からの自動リボ払い設定に気づいていないケースが多いということです。

楽天カードを利用するならば、当初契約時に必ず「支払い方法」を確認し、もしもリボ払いの設定になっていたら、すぐに一括払いに変更することが重要です。

返済が苦しくなっているならば、早めに弁護士に相談をして、適切な対応をとりましょう。

リボ払いについて、詳しくは「クレジットカードのリボ払い〜手数料・利息の罠で借金地獄!?」「リボ払いの借金はどれくらい膨らむのか?数字を使い分かりやすく解説」をご覧ください。

2.楽天カードを滞納した場合の問題

(1) 滞納後の利用停止と催促のハガキ・督促電話

楽天カードを利用していて返済が苦しくなってしまったら、どのような状況になるのでしょうか?

まず、楽天カードの支払いを遅延すると、引き落とし日の次の日から利用が停止となり、引き落とし日から5営業日以降にハガキによる催促が始まります。カード発行会社である「楽天カード株式会社」からの督促電話も鳴り出します。

(2) 支払いはいつまですれば大丈夫?

滞納から4営業日までは、自動引き落としが実施され、この時点で支払をすれば遅延を繰り返していない限り、特に問題ありません。

ちなみに、カードが再び利用できるようになるのは、金融機関からの引き落としが確認された後となります。

まず、楽天カードの支払いを遅延すると、カード発行会社である「楽天カード株式会社」から電話によって督促されることが通常です。

一方、電話に出なかったり支払いをしないで放置したりすると、郵便の督促状が自宅宛に届くようになります。

督促状には、未払いになっている元本と利息、遅延損害金の金額が記載されています。

カード負債の返済をしないまま2~3ヶ月が経過すると、楽天カード株式会社から、内容証明郵便による一括請求書が送られてきます。

(3) ブラックリストから裁判へ

この時点では、信用情報機関に事故情報が登録されて、ブラック状態となります。ブラック状態になると、他社においても一切のローンやクレジットカードを利用できなくなります。

内容証明郵便による一括請求書が届いても支払いをしないで放置していたら、最終的に楽天カードから貸金請求訴訟という裁判を起こされます。

判決で支払い命令が出たら、楽天カードにより、預貯金などの資産や給料などを差し押さえられる可能性も出てきます。

「便利だから」という理由で楽天カードを使いすぎていると、最終的にはこのような大変な目に遭う可能性があるので、くれぐれも注意が必要です。

3.楽天カードの借金を解決する方法

楽天カードの借金を解決する方法

それでは、楽天カードの返済が苦しくなったときには、どのように対応すれば良いのでしょうか?

(1) 元本のみを分割払いする任意整理

まずは、「任意整理」によって、借金を整理することを検討しましょう。任意整理は、借金を整理するための「債務整理」手続の1種です。

裁判所を利用せずに、直接債権者と話合いをして、借金の支払い金額や支払い方法を再構成する方法です。

任意整理をすると、債権者との合意後に発生する将来利息を全額カットできます。つまり、任意整理時における「元本のみ」を支払ったら、借金を完済した扱いになる、ということです。

楽天カードを利用されている方の場合、ボ払いなどで高額な利息がかかり続けることが負担になっているケースが多いので、任意整理によって利息をカットできれば、それだけで解決につながりやすくなると言えます。

楽天カードの負債を任意整理すると、手続後に楽天に対し、毎月分割払いしていくことになります。

任意整理後の支払期間は、60回程度までは引き延ばすことができ、場合によっては72回程度まで延ばせることもあります。60回の場合は5年払い、72回の場合は6年あまり支払いが継続するので、その間もきちんと金銭管理を行い、支払いが滞らないように注意して生活しましょう。

泉総合法律事務所で楽天カードの借金を任意整理した具体例

実際に、楽天カードの負債を任意整理すると、どのくらい借金が減るものか、具体的なケースをご紹介します。

Aさん(27歳 女性)は、楽天カードを作り、ネットショッピングを中心に利用していましたが、自動リボ払い設定に気づかず、どんどん買い物をして負債を増やしてしまいました。
他のカードも利用していたため、気づいたときには、クレジットカードによる負債総額が120万円を超えていて、怖くなり、当事務所にご相談に来られました。

このままではいつになったら支払いを終えられるかわからないので、弁護士が介入して任意整理を進めることになりました。
Aさんは契約社員であり、毎月カード借金の返済に充てられる金額が2万円までということでしたので、カード会社と交渉をして、2万円を60回払いで返済していくことに決めました。

 

この方法であれば、これまでのようにリボ払いの利息がかかり続けることもありませんし、月々の支払いが全額元本に充当されて安心なので、Aさんも安心して、支払いを続けていらっしゃいます。

①任意整理の注意点

任意整理は楽天カードの負債の整理に非常に効果的ですが、注意点もあります。

他の楽天カードを止められる

楽天カードを任意整理するとき、複数の楽天カードを利用しているケースでは注意が必要です。

楽天カードには色々なラインナップがあり、また、ガソリンスタンドやメガネ店などの店舗と提携しているカードも多く、1枚の楽天カードを整理すると、こうしたすべての楽天カードも利用停止されて、自動的に任意整理の対象になる可能性が高いです。

したがって、複数の楽天カードを利用しているとき、「このカードは任意整理したいけれど、こっちのカードは残して使いたい」ということは、基本的にできないと考えるべきです。
光熱費や通信費などの支払いに使っている楽天カードがあったら、事前に支払い方法を変更しておきましょう。

家族カードを止められる

楽天カードでは、5枚の家族カードを発行できるので、家族にカードを渡している方が多いでしょう。

この場合に任意整理をすると、家族カードも利用停止にされてしまいます。

事前に家族に任意整理することを伝えておかないと、突然カードを止められて家族が驚くことになりますし、もしも家族に任意整理を秘密にしているなら、家族に知られる可能性が高くなります。

家族カードを発行しているときには、事前に家族にカードが停まることを伝えておくべきですし、秘密にしているなら言い訳を考える必要があります。

②楽天カードの借金を任意整理で借金を整理できない場合

楽天カードの借金額が増えすぎている場合や、収入がまったくないので和解後の支払いができない場合、任意整理では解決できない可能性があります。

この場合には、個人再生、自己破産という別の債務整理方法で、借金を整理しなければなりません。

(2) 減額された借金を分割払いする個人再生

個人再生は、裁判所に申立をして「再生計画」を認可してもらうことにより、借金の支払い額を減額してもらう手続です。元本ごと5分の1や10分の1などの金額まで、大きく減らすことができます。

そこで、借金額が増えてしまって任意整理では支払いができない場合には、個人再生が有効です。住宅ローンを特別扱いして家を守れる制度があるので、住宅ローンを滞納しているケースでも個人再生が有効な手段になりやすいです。

また、個人再生なら、自己破産のように家や車などの財産を手放さずに済むので、ある程度の資産を持っている方の場合にはメリットが大きくなります。

ただし、個人再生できるのは、サラリーマンや自営業者、アルバイト、年金生活者など、何らかの収入がある方です。専業主婦や学生(収入がないケース)の方は、個人再生でカードの負債を整理することが難しくなります。

(3) 借金が免除される自己破産

個人再生で減額してもらっても負債が大きすぎる場合や、無職無収入でまったく支払い能力がないために個人再生を利用できない場合には、「自己破産」によって解決できる可能性が高いです。

自己破産は、裁判所に申立てて「免責」という決定をしてもらうことにより、借金などの負債の支払い義務を全額免除してもらう債務整理の方法です。

どれだけ楽天カードの借金が増えていても、自己破産すると支払い義務が0になりますし、楽天カード以外のカードやサラ金、銀行カードローンなどの負債も自己破産免責の対象になります。

【参考】免責不許可事由とは?該当しても裁量免責で自己破産ができる!

4.まとめ

以上のように、楽天カードのリボ払いなどによって借金が膨らんでしまっても、債務整理をすれば、仕切り直しができます。

ただ、債務整理をするときには、個々のご事情に応じた適切な方法を選択する必要があり、そのためには専門家からアドバイスを受けることが望ましいです。
泉総合法律事務所には楽天カードの債務整理の相談が非常に多く、解決実績も豊富ですので、スムーズに状況改善させることが可能です。

楽天カードで借金をして返済に困っていらっしゃるのであれば、まずは一度、当事務所の無料相談をご利用ください。

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