楽天カード(クレジットカード)支払い滞納し返済できない時の対処法

借金返済

楽天カードをお持ちの方必見です!

楽天カードは、テレビCMでもおなじみのクレジットカードです。比較的審査が通りやすいと言われており、楽天での買い物で多くのポイントが貯まることもあって、利用者数がたくさんいます。

しかし、楽天カードには「自動リボ払い」の設定があり、いつのまにか残債が膨らんでいることがありますし、ネットショッピングで使いすぎて支払いが苦しくなる例も見られます。

今回は、楽天カードの特徴と、返済が困難になった場合の対処方法をご紹介します。

1.楽天カードの特徴

楽天カードとは、どのようなクレジットカードなのか、まずはその特徴を見てみましょう。

(1) 楽天カードの利用者が多い理由

楽天カードは、利用者数が多いことからも分かりますが、メリットがそれなりにたくさんあるカードです。

①家族カードを含め年会費無料

まず、楽天カードの年会費は無料です。家族カードを発行することもできますが、家族カードの会費も無料となっています。

家族カードを作ることができる人は、生計を同一にする配偶者や親、18歳以上の子ども(高校生はのぞく)です。また、1枚の本カードに対し、5枚の家族カードを発行できるので、数あるクレジットカードの中でも、家族カードの枚数が非常に多いと言えます。

さらに、楽天カードには、2,000万円までの海外旅行傷害保険と付帯保険がついています。

②有利なポイント制

楽天カードの大きなメリットは、他のカードと比較して有利なポイント制度となっていることです。

そもそも、基本的なポイント還元率が1%となっています。楽天市場に限らず、通常のショッピングや通信費用などの支払いでも、100円(税込)について1ポイントが貯まります。

一般的なカードの場合、0.5%ということが多く、税抜き金額が基準となることもあるので、楽天カードは還元率が高いです。

それだけではなく、楽天市場で買い物をすると、さらに大きくポイントが貯まります。
まず「楽天スーパーポイント」というポイント制度があり、楽天市場で決済すると、ポイント還元率が4%となります。

さらに、楽天では定期的にポイント3倍セールや5倍セールなどを実施しているので、そういった際に利用すると、より大きくポイントが還元されます。

また、提携店で楽天カードを使っても、ポイントが加算されます。
楽天の提携店の例としては、以下のようなところがあります。

  • ENEOS(ガソリンスタンド)
  • コナカ、SUITS SELECT(スーツ店)
  • ビジョンメガネ
  • エースコンタクト、シティコンタクト(コンタクトレンズ)
  • TBC(エステサロン)
  • てもみん(マッサージ)
  • アリさんマークの引越社、アート引越センター、サカイ引越センター(引っ越しサービス)
  • 自遊空間(マンガ喫茶)

以上のように、楽天カードを利用すると、日常のさまざまなシーンで高いポイントが貯まるので、多くの人にとって、メリットが大きくなりやすいです。

特に、ネットで楽天市場をよく利用する人には人気が高いです。

(2) 楽天カードの審査について

楽天カードの場合、申し込むだけで5,000円などのキャッシュバックが行われています。しかも、審査スピードが早く、どのような方でも通りやすいです。

楽天カードの申し込みが可能な人は、以下の通りです。

  • 18歳以上の人(ただし、高校生はのぞきます)
  • 専業主婦
  • フリーター
  • 大学生
  • 専門学校生
  • 年金生活者

他のクレジットカードのように「年収〇〇円以上」という要件がなく、専業主婦や学生などの方でもカードを作ることができます

ネット上で申込みをすると、数分で審査が終了してカード利用できるようになることもあり、審査スピードは随一とされます。

(3) 楽天カードの問題点

以上のように、非常に多彩で便利なサービスを展開している楽天カードですが、リスクや問題点も多いので、注意が必要です。

以下では、楽天カードの抱える問題を指摘します。

①支払い能力の低い人が簡単にカードを作れる

楽天カードは審査基準が緩くスピードも速く、「誰でも簡単にカードを作れる」というメリットがありますが、これは反面「支払い能力が低い人でもカードを利用する」状況を生み出します。

つまり、支払いが困難になる人が生まれやすいということです。

「他のカードは作れないけれど、楽天カードなら作れる」という方の場合、裏を返せば、将来支払いが厳しくなる危険を抱えていることになりやすいので、注意が必要です。

②自動リボ払い設定について

楽天カードのもっとも大きな問題は、「自動リボ払いの設定」です。
自動リボ払いとは、カードを申し込んだとき、標準で「リボ払い」に設定されていることを言います。

したがって、楽天カードを申し込むと、何も手続をしなければ、当然のようにリボ払いが選択されてしまいます。

「リボ払い」とは、負債の総額が増えても、月々の返済金額が変わらないという支払い方法です。

たとえば、10万円借りている人が毎月1万円ずつ返済しているとします。このとき、さらに10万円を借り増しすると、月々の返済は2万円ずつになるはずです。
ところがリボ払いの場合、毎月の返済金額は1万円のままで、その分支払期間が後に延びます。

返済期間が延びた分、利息がかかり続けるので、借金の総支払金額は高額になります。

参考までに、楽天カードのリボ払いの利率は、年利15%です。

③自覚がないまま借金が増えてしまう

リボ払いを利用すると、月々の支払い額が増えないため、借り増ししているという感覚が生まれにくいです。

そのため多くの方が、自覚のないままに負債を増やしてしまい、たちまち借金漬けになったり多重債務者となったりすることがあります。

そこで、消費者センターやクレジット協会など、各方面において、消費者に対し、リボ払いの危険性を知らせるなどして啓発活動が行われています。

ところが、楽天カードは、その「リボ払い」を標準にしているのです。リボ払いを利用してもらった方が、楽天にしてみると高い利息や手数料を受け取り続けることができるため、収益を得られやすいということなのでしょう。

しかし、このような考え方は、消費者無視の、ある種「悪質」なものとも考えられます。

(4) リボ払いに気づかないまま残債が増えてしまうケースも多い

問題なのは、楽天カードの利用者が、当初からの自動リボ払い設定に気づいていないケースが多いということです。

通常一般のクレジットカードは、当初設定が「一括払い」となっているので、まさかカードを作ったら自然にリボ払いになるとは思わないのです。

ところが、買い物するたびにどんどんリボ払いの残高がかさんでしまい、気づいたときには驚くほどの残債額に膨らんでいる、ということになってしまいます。

楽天カードを利用するならば、当初契約時に必ず「支払い方法」を確認し、もしもリボ払いの設定になっていたら、すぐに一括払いに変更することが重要です。

楽天カードを使って残債が膨らみ、返済が苦しくなっているならば、早めに弁護士に相談をして、適切な対応をとりましょう。

リボ払いについて、詳しくは「クレジットカードのリボ払い〜手数料・利息の罠で借金地獄!?」「リボ払いの借金はどれくらい膨らむのか?数字を使い分かりやすく解説」をご覧ください。

2.楽天カードの返済ができなくなった場合の問題

楽天カードを利用していて返済が苦しくなってしまったら、どのような状況になるのでしょうか?

まず、楽天カードの支払いを遅延すると、カード発行会社である「楽天カード株式会社」から電話によって督促されることが通常です。

この時点で支払をすれば良いのですが、電話に出なかったり支払いをしないで放置したりすると、郵便の督促状が自宅宛に届くようになります。

督促状には、未払いになっている元本と利息、遅延損害金の金額が記載されています。

カード負債の返済をしないまま2~3ヶ月が経過すると、楽天カード株式会社から、内容証明郵便による一括請求書が送られてきます。

この時点では、信用情報機関に事故情報が登録されて、ブラック状態となります。ブラック状態になると、他社においても一切のローンやクレジットカードを利用できなくなります。

内容証明郵便による一括請求書が届いても支払いをしないで放置していたら、最終的に楽天カードから貸金請求訴訟という裁判を起こされます。

判決で支払い命令が出たら、楽天カードにより、預貯金などの資産や給料などを差し押さえられる可能性も出てきます。

「便利だから」という理由で楽天カードを使いすぎていると、最終的にはこのような大変な目に遭う可能性があるので、くれぐれも注意が必要です。

3.楽天カードの借金を解決する方法

楽天カードの借金を解決する方法

それでは、楽天カードの返済が苦しくなったときには、どのように対応すれば良いのでしょうか?

(1) 任意整理

まずは、「任意整理」によって、借金を整理することを検討しましょう。任意整理は、借金を整理するための「債務整理」手続の1種です。

裁判所を利用せずに、直接債権者と話合いをして、借金の支払い金額や支払い方法を再構成する方法です。

任意整理をすると、債権者との合意後に発生する将来利息を全額カットできます。つまり、任意整理時における「元本のみ」を支払ったら、借金を完済した扱いになる、ということです。

楽天カードを利用されている方の場合、ボ払いなどで高額な利息がかかり続けることが負担になっているケースが多いので、任意整理によって利息をカットできれば、それだけで解決につながりやすくなると言えます。

楽天カードの負債を任意整理すると、手続後に楽天に対し、毎月分割払いしていくことになります。

任意整理後の支払期間は、だいたい60回程度までは引き延ばせることができ、場合によっては72回程度まで延ばせることもあります。60回の場合は5年払い、72回の場合は6年あまり支払いが継続するので、その間もきちんと金銭管理を行い、支払いが滞らないように注意して生活しましょう。

・泉総合法律事務所で楽天カードの借金を任意整理した具体例

実際に、楽天カードの負債を任意整理すると、どのくらい借金が減るものか、具体的なケースをご紹介します。

Aさん(27歳 女性)は、楽天カードを作り、ネットショッピングを中心に利用していましたが、自動リボ払い設定に気づかず、どんどん買い物をして負債を増やしてしまいました。
他のカードも利用していたため、気づいたときには、クレジットカードによる負債総額が120万円を超えていて、怖くなり、当事務所にご相談に来られました。

このままではいつになったら支払いを終えられるかわからないので、弁護士が介入して任意整理を進めることになりました。
Aさんは契約社員であり、毎月カード借金の返済に充てられる金額が2万円までということでしたので、カード会社と交渉をして、2万円を60回払いで返済していくことに決めました。

この方法であれば、これまでのようにリボ払いの利息がかかり続けることもありませんし、月々の支払いが全額元本に充当されて安心なので、Aさんも安心して、支払いを続けていらっしゃいます。

①任意整理の注意点

任意整理は楽天カードの負債の整理に非常に効果的ですが、注意点もあります。

・ETCカードを止められる

1つは、楽天カードでETCカードを作っているケースです。

楽天カードには、楽天ETCカードといって、ETC専用カードがありますが、楽天カードを任意整理すると、楽天ETCカードも止められてしまいますので、高速道路をよく利用する方の場合、不便になります。

また、楽天カードを任意整理すると「ブラックリスト状態」になるので、それ以後は新たなクレジットカードを発行することができません。

任意整理後にETCカードを発行したいときには「ETCパーソナルカード」を利用する方法があります。

ETCパーソナルカードは、高速道路公社が発行しているETC専用のカードで、クレジット機能がないので、ブラック状態でも発行・利用することができます。高速道路の料金だけであれば、クレジットカードのようにポストペイで支払うことができるので、便利です。

ただし、契約当初にデポジット(預託金)を入れる必要があります。

・他の楽天カードを止められる

楽天カードを任意整理するとき、もう1つ注意点があります。それは、複数の楽天カードを利用しているケースです。

楽天カードには、一般の楽天カード以外にもいろいろなラインナップがあります。

  • 楽天カード
  • 楽天PINKカード
  • 楽天ANAマイレージクラブカード
  • 楽天ゴールドカード
  • 楽天プレミアムカード
  • 楽天ブラックカード
  • 楽天銀行カード
  • 楽天カード アカデミー
  • 楽天ビジネスカード
  • ヴィッセル神戸オフィシャル サポーターズカードV-style

また、ガソリンスタンドやスーツ点、メガネ店など、他の店舗や機関と提携しているカードも多いです。

1枚の楽天カードを整理すると、こうしたすべての楽天カードも利用停止されて、自動的に任意整理の対象になる可能性が高いです。

したがって、複数の楽天カードを利用しているとき、「このカードは任意整理したいけれど、こっちのカードは残して使いたい」ということは、基本的にできないと考えるべきです。
光熱費や通信費などの支払いに使っている楽天カードがあったら、事前に支払い方法を変更しておきましょう。

・家族カードを止められる

楽天カードでは、5枚の家族カードを発行できるので、家族にカードを渡している方が多いでしょう。

この場合に任意整理をすると、家族カードも利用停止にされてしまいます。

事前に家族に任意整理することを伝えておかないと、突然カードを止められて家族が驚くことになりますし、もしも家族に任意整理を秘密にしているなら、家族に知られる可能性が高くなります。

家族カードを発行しているときには、事前に家族にカードが停まることを伝えておくべきですし、秘密にしているなら言い訳を考える必要があります。

②楽天カードの借金を個人再生・自己破産で解決する方法

楽天カードの借金額が増えすぎている場合や、収入がまったくないので任意整理後の支払いができない場合、任意整理では解決できない可能性があります。

この場合には、個人再生、自己破産という別の債務整理方法で、借金を整理しなければなりません。

(2) 個人再生

個人再生は、裁判所に申立をして「再生計画」を認可してもらうことにより、借金の支払い額を減額してもらう手続です。

任意整理との違いは、任意整理では借金の「利息」をカットできる程度ですが、個人再生なら、元本ごと5分の1や10分の1などの金額まで、大きく減らせることです。

そこで、借金額が増えてしまって任意整理では支払いができない場合に個人再生が有効です。住宅ローンを特別扱いして家を守れる制度があるので、住宅ローンを滞納しているケースでも個人再生が有効な手段になりやすいです。

また、個人再生なら、自己破産のように家や車などの財産を手放さずに済むので、ある程度の資産を持っている方の場合にはメリットが大きくなります。

ただし、個人再生できるのは、サラリーマンや自営業者、アルバイト、年金生活者など、何らかの収入がある方です。専業主婦や学生(収入がないケース)の方は、個人再生でカードの負債を整理することが難しくなります。

(3) 自己破産

個人再生で減額してもらっても負債が大きすぎる場合や、無職無収入でまったく支払い能力がないために個人再生を利用できない場合には、「自己破産」によって解決できる可能性が高いです。

自己破産は、裁判所に申立てて「免責」という決定をしてもらうことにより、借金などの負債の支払い義務を全額免除してもらう債務整理の方法です。

どれだけ楽天カードの借金が増えていても、自己破産すると支払い義務が0になりますし、楽天カード以外のカードやサラ金、銀行カードローンなどの負債も自己破産免責の対象になります。

①財産について

自己破産をすると財産がなくなると言われているため、不安を感じる方がいらっしゃいます。

確かに自己破産をすると一定以上の財産がなくなりますが、実際には99万円までの財産であれば、保持したまま破産することができます。

また、破産手続開始決定後に得られた財産はすべて自由財産となり、配当の対象にならないので、破産後は貯金もできますし、給料を取られる心配もありません。

ただし、どのような財産をどのくらい残せるかはケースバイケースですので、、心配な場合には弁護士までご相談ください。

②浪費による借金のケース

楽天カードで負債が増えている方は、「浪費」していることが多いです。

自己破産するとき、「浪費」による借金があると、「免責不許可事由」に該当して、免責を得られなくなるおそれがあると言われるので、不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに、破産法にはそういった規定がありますが、これには例外があります。

免責不許可事由がある場合、基本的には免責が認められないのですが、裁判官が裁量によって免責を認めても良いことになっています。

この制度のことを「裁量免責」と言います。裁量免責は「例外」のはずですが、実はほとんどの事案において裁量免責を受けられるのが実情です。

そのため、たとえ浪費して楽天カードの借金が増えた場合であっても、自己破産によって解決できることが大半です。決して諦めてはいけません。

「自己破産できないかも」と心配し過ぎることなく、困ったときには一度弁護士までご相談ください。

【参考】免責不許可事由とは?該当しても裁量免責で自己破産ができる!

4.まとめ

以上のように、楽天カードのリボ払いなどによって借金が膨らんでしまっても、債務整理をすれば、仕切り直しができます。

ただ、債務整理をするときには、個々のご事情に応じた適切な方法を選択する必要があり、そのためには専門家からアドバイスを受けることが望ましいです。
泉総合法律事務所には楽天カードの債務整理の相談が非常に多く、解決実績も豊富ですので、スムーズに状況改善させることが可能です。

楽天カードで借金をして返済に困っていらっしゃるのであれば、まずは一度、当事務所の無料相談をご利用ください。

債務整理コラム一覧に戻る