個人間融資は闇金、詐欺もいる?!そのリスクとトラブル対処法

借金返済


最近よく耳にする「個人間融資」。ネットを通じて個人同士がお金の貸し借りするものですが、非常にリスクが高いと言われています。

個人間融資には一体どのような危険が潜んでいるのでしょうか?またトラブルに遭ったときは、どのように対処したら良いのでしょうか?

1. 個人間融資とは

個人間融資とは、消費者金融や銀行を介さず、インターネットの掲示板やTwitterを通じてお金の貸し借りをすることです。

貸し手は個人で金融機関ではないので、融資に際して特に審査もありません。中にはブラックでもOKと謳って積極的にお金を貸すこともありますが、一見、普通の個人が親切で貸してくれるのではないかと思いがちです。

しかし、もし自分が貸し手の立場だったら、見ず知らずの人にネットの取引だけで何万~何十万円ものお金を貸すでしょうか?そう考えると、この融資方法には何か裏がありそうな気もします。

ただ、個人間融資が一概に危ないということはなく、安心な取引とリスクの高いものとに分かれるので、その違いについて見ていきましょう。

(1) 個人間融資には2種類ある

個人間融資には「マーケット型」と「オークション型」の2種類があります。

・マーケット型

マーケット型は、個人間融資の運営会社が仲介し審査を行います。貸し手、借り手をそれぞれ各付けし、金利、融資額を決定します。

いわゆるソーシャルレンディング会社で、合法的に行われている場合はさほど心配は要りません。

・オークション型

オークション型はお金を借りたい人と、貸したい人がネットの掲示板を介して取引をするものです。

借り手はインターネット掲示板にニックネーム、希望額、理由を書き込み、貸し手はその内容をもとに、貸すかどうかを決定します。

日本ではオークション型が主流で、リスクが高いのはこのパターンです。掲示板に投稿されるのは以下のような内容です。

投稿例その1
ニックネーム…佐藤
住所…東京都
年齢…32歳
希望額…5万円
返済方法…分割
自由欄…子供の急病で5万円必要です。○月○日に6万円にしてお返しするので、融資をお願いします。

投稿例その2
ニックネーム…田中
住所…大阪府
年齢…25歳
希望額…15万円
返済方法…分割
自由欄…社長にお金を持ち逃げされました。今月の給料が振り込まれません。利息をつけてお返ししますので私に融資をして下さい。

全体的には5~10万円位の取引希望が多く、申込者の都道府県はバラバラです。

自由欄の記載を見ると非常に切羽詰まった様子で、誰でもいいからとにかく貸してほしいという気持ちが伝わります。

しかし、消費者金融銀行でなく、わざわざ個人間融資を利用するのは何故なのでしょうか?

2.個人間融資を利用するのはどんな時か

一般的に借金をするときには、キャッシングやカードローンに申し込むことを考えます。

会ったこともない人からお金を借りて急場を凌ぐときに、それなりの理由があります。

(1) ブラックリスト期間中

個人間融資を利用するきっかけで多いのは「ブラックリスト期間中」のときです。

信用情報機関に事故情報が登録をされている間は、消費者金融や銀行からお金を借りることはできません。

どうしてもお金が必要なときは、闇金よりは安全だろうと思って個人間融資に流れがちです。

(2) 緊急にお金が必要なとき

貸金業者に借金を申し込んだときは必ず審査があります。しかし、審査に通るかどうかは返事を貰うまで分かりません。

ブラックリストに登録されていなくても審査基準を満たさなければ落ちることもあります。

個人間融資は、業者からお金を借りられるかどうか分からず、緊急にお金が必要というときにも利用されます。

例えば急な病気や事故、給料未払い、冠婚葬祭などを理由に借り入れをするパターンは多いです。

(3) カード限度額一杯使っているとき

カードを限度額一杯使ってしまったときも個人間融資に手を出しやすいタイミングです。

貸金業者は総量規制の影響を受けるので、年収の1/3を超えて融資することは禁じられています。そのため、カードの限度額まで使っている場合は、他所でも借りられない可能性が高いです。

しかし、個人間融資であれば総量規制は関係ないので、手っ取り早く借りられる手段として選ばれます。

(4) 借金返済ができないとき

借金返済に行き詰ったときも個人間融資が使われます。

借金を借金で返す自転車操業状態では、借入できるところも限られます。しかし、返済は待ったなしの状況です。当人にしてみれば、個人間融資が怪しいだの、怪しくないだのとは言っている場合ではありません。

個人間融資の貸し手は「とにかく今すぐお金を用意しなければならない!」という借り手の心理を巧みに利用して近づいてきます。

3. 個人間融資の実態

個人間融資には普通の個人も含まれますが、闇金と詐欺が溢れ返っているのが現状です。

個人間融資の実態について以下で解説します。

(1) 実は闇金というケース

個人間融資は闇金業者の温床と言われています。

連絡を取る事自体非常に危険ですが、最初は個人を装って連絡をしてくるので、闇金業者であることに気が付きません。

しかし、電話やメールでのやり取りの中で気が付くケースもあります。業者でもない個人が普通はこんなことを言わないのでは?と少しでも思ったら絶対に借りてはいけません。

会話中に業者が使うワードが出てきたり、やけに慣れている雰囲気を感じたりしたら、すぐに撤退するに限ります。

こうした業者から一度でも借りてしまうと、後で激しい取り立てを受けるので非常に危険です。

(2) 法外な金利を要求されることもある

個人間融資の貸し手の中には法外な金利を要求する人もいます。

相手が個人の場合でもそのリスクはあり、闇金の場合は漏れなくあり得ないほどの金利を要求してきます。

しかし、個人間融資でも利息制限法は適用されます。個人間のお金の貸し借りでも、以下の上限利息を以上の利息を取ることは法律で禁じられているのです。

借入金額に対する上限金利
10万円以下…上限金利:年20%
10万円以上~100万円未満…上限金利:年18%
100万円以上…上限金利:年15%

(3) 銀行口座を作らせて売買させる

個人間融資では、お金を貸す代わりに銀行口座を作らせるケースもあります。

口座情報、カード、通帳を提供するとお金を貸してもらえる、というのはどう考えても奇妙な話ですが、よく分からないままに提供するのは絶対にNGで、これはれっきとした詐欺行為です。

うっかり口座情報を渡すと、漏れなく振り込め詐欺などの犯罪行為に利用されます。

(4) 個人情報だけ抜き取る

個人間融資では、実際に貸すまでに色んな個人情報のやり取りをします。

お金を貸してもらうのですから、身元は明らかにしなければなりません。

住所、氏名、電話番号、口座情報などを相手に教えたが最後、その個人情報だけ抜き取られておしまいというケースもあります。

その後はなしのつぶてでお金は貸してもらえません。悪徳業者に個人情報を悪用されて終わりです。

(5) わいせつ目的

女性であればわいせつ目的で近寄る人もいます。お金を貸す条件としてわいせつ画像を送ることを求められたケースもあるようです。

こうした要求には絶対に応えるべきではありません。はっきり断って、その後も連絡がくるようであれば警察に連絡をしましょう。

(6) アフィリエイトに誘導する

個人間融資では、アフィリエイト業者も紛れ込んでいます。

お金を貸すと言って、特定のサイトに登録を促されるようなことがあれば要注意です。

こうした業者は、例えば、借りられないはずの消費者金融サイトへの申し込みに誘導したり、FX口座や証券口座に登録させるなどして報酬を得て、実際にお金は貸さずに逃げてしまうケースが多いのです。

(7) 振り込め詐欺業者もいる

個人間融資の貸し手には振り込め詐欺業者も含まれます。

振り込め詐欺業者の手口は「あなたのことを信用するために、まず5万円振り込んで欲しい。そしたら10万円貸しましょう」と言って、お金を振り込ませます。

借り手は借金をしたい一心で言われるがまま振り込みますが、その後お金が融資されることはありません。

お金を借りるのにお金を振り込めというのは随分おかしな話ですが、切羽詰まっているときには冷静な判断ができなくなってしまい、こうした詐欺にもひっかかりやすくなります。

4.怪しい個人間融資の見抜き方

個人間融資の全てが危険という訳ではありません。闇金と詐欺師は融資の宣伝にキャッチーな言葉を使う傾向にあります。

特に以下の誘い文句を見たら要注意です。

(1) 24時間受付可能

今すぐお金を貸してほしい人にとって、24時間対応は非常に便利です。

しかし、これもよく考えれば、普通の個人が一度も会ったこともない人に、寝る時間を割いてまでお金を貸すなんてことはありません。

24時間体制をとってでもお金を貸してメリットがあるのは、違法な金利をむさぼる闇金か詐欺グループだけです。

(2) ブラックOK

ブラック期間中の人にお金を貸したいのはほぼ闇金です。また詐欺師はお金を貸す気がないので、何とでも書いてきます。

こうした業者とコンタクトをとると法外な金利を取られるか、だまされるのがオチでしょう。美味しい話はそうあるものではないので、絶対に連絡をしないで下さい。

しかし、もし既に借りてしまったという場合はどうしたら良いのでしょうか?

5.個人間融資で被害にあったときの対処法

個人間融資で何らかの被害にあったときには、警察と弁護士に連絡をします。

(1) 警察に相談をする

個人間融資に申し込み、闇金被害、口座売買の強要、振り込め詐欺にあうなどの犯罪に巻き込まれた場合は、すぐに警察に連絡をします。

(2) 弁護士に相談をする

個人間融資で何らかのトラブルがある場合は弁護士にも連絡をして下さい。

警察は犯罪につながる被害があれば積極的に動きますが、民事不介入の原則があるので、被害がない場合は動きがとれません。

特に闇金業者に対しては法的に対処する必要があるので、すぐに弁護士に相談しましょう。

基本的に違法な金利のついた借金は返済義務がありません。ましてや督促で脅すことは法律で禁止されています。

専門家から連絡を入れてもらうことで、相手も下手なことはできなくなります。

6.個人間融資に手を出す前に

個人間融資に手を出す前の状態であれば、以下の3つの方法で資金繰りをすることをおすすめします。

(1) 親族に借りる

もし、お金を借りられる親族がいる場合は、事情を話して貸してもらいましょう。

特に親の場合は利息も払わずに済むので、返済するにしても楽です。

(2) 生活福祉資金貸付制度を利用する

頼れる親族がいない場合は、社会福祉協議会の「生活福祉資金貸付制度」を検討しましょう。

この制度は、生活資金に困った人に一時的にお金を貸す制度で、非常に低い金利で借りられるのが特徴です。

融資に際しては審査がありますが、審査基準が業者とは異なるので、消費者金融に断られた人でもお金を借りられる可能性はあります。

(3) 債務整理する

もし、借金返済に追われている場合は、個人間融資の利用でなく債務整理することをおすすめします。

債務整理は法律的に借金を整理する制度で、主に任意整理、個人再生、自己破産の3つがあります。

  • 任意整理…借金を減額する制度。将来利息をカットする形で借金を減らす。借金の減額幅はそれほど大きくないが、裁判所を介さないので利用者数が多い。
  • 個人再生…借金を1/5程度に減額できる制度。借金を大幅に減らしつつ、自宅などの財産は手元に残せるので、収入がある程度ある人にはおすすめ。
  • 自己破産…借金を全額免除にする制度。借金がゼロになる代わりに財産は没収される。過去に自己破産をしている場合は7年間は申立できない。

 

債務整理をすると決めたら、それぞれの方の状況に合わせて、上記のいずれかの制度を選択します。以後は借金が残っても返済は随分楽になります。

7.まとめ

いかがでしたか?冷静に考えてみれば、お金を貸すノウハウのない普通の個人が、ブラックリストに載っている人でも良いからお金を貸したい、と思うことはまずありません。

ここで紹介した様に、個人間融資には沢山のリスクが潜んでいます。安易に甘い誘いにのることは絶対に避けましょう。

もし、既に個人間融資の被害に遭われていたら、警察と弁護士に相談をして下さい。

また、借金の返済に困っている場合は、個人間融資の利用ではなく、債務整理することをおすすめします。

もし、既に個人間融資で何らかのトラブルに遭われている場合、闇金と関わってしまった場合には、泉総合法律事務所にご連絡頂ければ、迅速に対処をさせて頂きます。

債務整理のご相談については無料で行っておりますので、何かお困りのことがあれば、どうぞお気軽にお越しください。
お金の問題は専門家と一緒に解決していきましょう。

債務整理コラム一覧に戻る