住宅ローンが返済できず生活困窮になってしまう原因と対応策

借金

【この記事を読んでわかる事】

  • 住宅ローンが払えなくなってしまった……どうすればいい?
  • 今からできる「住宅ローンで生活困窮しない方法」とは?
  • 住宅を残して借金解決をしたい場合はどうすればいい?

 

住宅ローンが払えなくなるきっかけはさまざます。住宅ローンによる生活困窮には、誰もが陥る危険があります。

しかし、どのような原因であれ、生活は続きます。住宅ローンで破綻しないためにはどうすればよいのでしょうか。

ここでは、会社が倒産した、契約者が他界した、給料が減額したなど、住宅ローンが払えなくなってしまう原因について検討し、その解決策と、今からできる対策についても解説します。

1. 住宅ローンが払えなくなる原因

住宅を購入したときには、決して無理のない返済計画を立てたはずだったのに、途中で支払いができなくなることはあります。

その主な原因は人生における突発的なアクシデントや、予期せぬ支出の増加などです。具体的には以下の理由が挙げられます。

失業(リストラ)

リストラや失業はローン払いを直撃する出来事です。ローン払いは待ったなしなので、収入が途絶えた途端に万事休すとなります。

ローンを組むときには、万が一仕事を失ったときにどうするかも視野に入れておかなくてはなりません。

給料や賞与の減少

給与や賞与のカットも支払い計画を狂わせます。特にボーナス払いにしている人は、賞与が減少すると支払いの目途が立たなくなります。

ボーナス払いの最大のメリットは、月々の返済が楽になることです。

しかし、賞与は業績によってカットされやすいだけに、あてにし過ぎると返済のリスクは高くなります。

無理なローン

もともとのローン計画に無理がある場合も、返済に行き詰りやすくなります。

たとえば自営などで収入に波があるのに、毎月高額のローン払いをし続けるのは無理があります。

ローンを組むときには、収入状況に加え、家計やライフプランなどを十分に考慮して、コンスタントに支払いができる額に収めることが大切です。

病気

ローンを支払えなくなる原因には病気もあります。

病気になり以前の様に働けなくなると、収入は減るので、ローンの支払いは難しくなります。また、療養にもお金はかかるので、ローンを組む時はそうした事態を想定しておく必要があります。

万が一に備え、入院保険、生命保険などをしっかりかけておくと安心です。

子供の教育費の増加

ローンを組むときに子供は小さいかもしれません。しかし、子供が成長するにしたがって、教育費は右肩上がりになるのが一般的です。

特に私立校に通う場合、教育費は家計の一大支出となります。

最初は無理のないはずだったローン払いも、教育費にお金がかかりだした途端に重荷になるのはよくあるパターンです。

住宅ローンを組むときには、将来的に子供の教育をどうするのかも十分に考慮する必要があります。

離婚・別居

離婚・別居もローン払いが苦しくなる要因です。

ローンを組んだ当初は共働きで借金を返していくつもりでも、離婚・別居によってその計画は崩れてしまいます

2人で支払うローンを1人で背負うのは非常に辛く、離婚・別居をきっかけに返済に行き詰るケースは少なくありません。

マイホームの価格が下落、ローンの残債のほうが大きい

マイホームの価格下落もローンを抱えている人にとっては痛手です。

自宅を買ったときにはそれなりの価格だったのに、何らかのきっかけで価値が下がると、ローン残高の方が大きくなります。

買ったときと同じ価格で売れれば、最悪住宅ローン破綻は避けられるのですが、時代の流れによる価格変動に翻弄され、破産を余儀なくされる人も多くいるのです。

2. 生活困窮に陥ってしまう理由

住宅ローンの返済に行き詰ると、そのあとに待っているのは生活困窮です。ローンの返済が生活を直撃する理由は次の通りです。

(1) 生活費を削っての返済

失業、病気など何らかのきっかけで返済が苦しくなると、最初に削るのは生活費でしょう。

贅沢を控える程度であれば問題はありませんが、必要以上に切り詰める生活になると苦しさを実感することになります。

(2) カードで借金しての返済

ローンの支払いをするために、カードで借金をして返済をするようになると、今度はカードの返済に追われ、あっという間に多重債務者となります。

支払いが一度でも自転車操業に陥ると立ち止まれなくなり、そうなると、頭の中は常に借金払いのことで一杯になります。生活も転げ落ちるように困窮します。

(3) 仕事を増やしての返済

ローン払いが苦しくなると、それまで専業主婦だった人もパートへ働きに出て、その収入をローン払いにあてることもあるでしょう。

それまで奥さんが家に居ることが当たり前だった人も、共働きになれば色々な変化が起こります。

家事や育児も分担することになれば、自分の生活における負担もそれなりに増えることになり、それをきっかけにローン払いの苦しさを実感する人も少なくありません。

3. 住宅ローン地獄に陥る人の特徴

ローン払いが苦しくなると、生活面でもさまざまな影響が出ます。

住宅ローン地獄に陥ってしまう人の傾向は以下の通りです。

・計画性の欠如

住宅ローンは身の丈に合った計画を立てることが何より大事です。

しかし、住宅を購入するときは気に入った物件を手に入れようと背伸びをしがちです。

住宅という大きな買い物に際して、計画性がないのは致命傷になります。

住宅購入にあたっては、事前に予算を決めて、余裕をもって後の返済が行えるローン計画を立てることが何より大事です。

・状況の変化があっても、生活レベルを変えられない

長い人生の間には失業、リストラ、病気など予期せぬアクシデントがあります。

そこまでいかずとも、給与減や別居など、生活上の変化は常に起こる可能性があります。

そのときに大事なのは、状況に沿って柔軟に生活を変えていくことです。

収入減や支出増加があるのに、以前の生活レベルにこだわると、住宅ローンの支出は難しくなります。

・住宅ローン以外の借金を抱えている

住宅ローンを抱えている人が、その他に借金を作り多重債務に陥ると、借金額の増加に加え、利息も相当な額を払うことになります。

多重債務の苦しい支払い、減らない元金、終わらない借金の三十苦はまさにローン地獄そのものです。

住宅ローンを組んだら、生活に使うものは極力ローンを組まないのが鉄則です。

・年収が高めの人が危ない

住宅ローンに苦しむ人は低所得層かと思いきや、実は高所得層の人が危ないと言われています。

年収が高い人は、高額のローンを組みがちです。住宅だけでなく、車や趣味、交際費にもお金をかけるので全体的に出費が多くなります。

そんな人が一度リストラや給与減の憂き目に合うと、たちまち転落してしまいます。特に高額の住宅ローンは大きな負担になります。

4. 住宅ローンを払えなくならないための方策

住宅ローン地獄に陥らないためには、いくつかのコツがあります。

ローンを組む時に以下の点に気をつけると、途中で払えなくなる可能性は低くなります。

これからローンを組む人は次に挙げる4つの点を意識してみましょう。

(1) 頭金の確保

住宅ローンを組む時には、頭金を確保しておきましょう。仮に数百万でもあるのとないのとでは大違いです。

頭金があることで総返済額は減るので、利息を減らすことができます。

その分、毎月の支払いも楽になるので、住宅ローン地獄に陥る可能性は低くなります。

(2) 返済中に貯蓄をしておく

住宅ローンを支払っているときは、できるだけ他のローンは抱えないようにしたいものです。

そのため、住宅ローンの支払いが始まるまでに、ある程度の貯蓄をしておくのが理想的です。

まとまったお金がでていく機会はかぎられています。事前にそうした支出を想定して貯蓄をしておけば、出費がローンの支払いと重なっても大きな痛手とはなりません。

(3) 定年までに完済する

住宅ローンは遅くとも定年までには完済するプランを立てましょう。

基本的に60歳、遅くも65歳までには支払いを終わらせないと、年金の中からローンの支出をする羽目になります。

少ない年金からローン払いをすることがないよう、ローンの支払いは出来るだけ早めに終わらせるべきです。

【参考】他人事ではない!悲惨な老後破産の現実と現状・今からできる対策

(4) できるだけ前倒しで返済する

住宅ローンは余裕のあるときには、できるだけ前倒しで返済してしまいましょう。

繰り上げ返済を利用して早く返せば、それだけ総支出額を減らすことができます。

(5) それでも破綻してしまったら

住宅ローンの支払いについて、いろいろ工夫をしても、事情によっては破たんすることもあります。

そんなときには、思い切って債務整理に踏み切ることも検討しましょう。

債務整理は法律的に借金を整理することで、主に任意整理、個人再生、自己破産の3種類があります。

①任意整理

任意整理は債権者との話し合いで借金を減額し、手続以後は減額した借金の完済を目指します。

マイホームを手放さず、裁判所も介さずに債務整理するなら任意整理がおすすめです。

【参考】リースバックで住宅に住み続けられる!?任意整理との違いとメリット

②個人再生

個人再生は住宅資金貸付債権の特則を利用することで、マイホームを手放さず手続することができます。

比較的借金額が多い人に適した制度で、借金を5分の1程度まで圧縮することが可能です。

【参考】個人再生で住宅資金特別条項を利用するための要件と注意点

③自己破産

自己破産をすると借金は全額免除されますが、マイホームは没収され競売にかけられます。

自宅を手放したくない人は任意整理か個人再生を目指すことをおすすめしますが、借金を減額しても支払いの目途がまったく立たない場合は、自己破産一択となります。

【参考】住宅ローン解決策!任意売却と競売の違い、メリット・デメリット

5.借金が嵩んでしまったら債務整理で解決

このように、住宅ローンが破綻するには色々な理由があります。しかし、解決方法はさまざまです。

もし、住宅ローンの滞納を含んだ借金問題に少しでも悩んでいるなら、泉総合法律事務所の弁護士に是非ともご相談ください。借金の解決まで債務整理の専門家が親身になってサポートいたします。

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