銀行系カードローンと消費者金融の違いとは?債務整理する上の注意点

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銀行系カードローンと消費者金融の違いとは?債務整理する上の注意点

当事務所に相談に来られる皆様から、「債務整理を考えているのですが、銀行系カードローンと消費者金融では何か違いがあるのですか?」とのご質問をよく受けます。

そこで、このコラムではこの両者について、①一般的な違い、②債務整理についての違いを、それぞれご説明したいと思います。

1.一般的な違い

(1) 総量規制の有無

銀行系カードローンと消費者金融の最大の違いは、「総量規制」があるかないかです。

総量規制とは、借入できる金額の合計が、その人の年収の合計の3分の1を超えてはいけない、とする規制のことです。

たとえば、年収600万円の人は、600万円×1/3=200万円が借入できる上限額、ということになります。これは多重債務者が年々増えていたことに対し、国が対策の一つとして講じたもので、「貸金業法」により定められています。

この貸金業法は、消費者金融のみが対象となっております。銀行法が適用される銀行系カードローンは、その対象外となっており、銀行法にはこのような制限はありません。つまり、銀行系カードローンは、総量規制には関係なく多額の借入をすることができるようになっています。

しかし、現在このような運用は問題視されており、銀行側も自主規制という形で審査を厳しくしたり、カードローンのCMを減らしたりするなどの対策が検討されています。

(2) 金利

一般的に、銀行系カードローンは、消費者金融よりも金利が低めに設定されていることが多いといわれています(上限金利でいうと、銀行系カードローンでは14%前後、消費者金融では18%前後くらいが多いようです。)。

(3) その他

消費者金融では、無利息期間を設けている業者もありますが、これは銀行系カードローンにはないサービスです。また、審査機関も、消費者金融の方がスピードを売りにしている業者も多いようです。

2.債務整理における違い

以上、一般的な両者の違いを見てきましたが、債務整理における違いはあるのでしょうか。

(1) 任意整理

①過払い金の有無

銀行系カードローンでは、そもそも利息制限法を超える金利での貸し付けを行ってはいなかったため、基本的に取引が長い人でも過払い金は発生していません。
これと同様に、過去に払い過ぎた利息というものは存在しないことから、引き直し計算をしても減額になることはありません。

その一方で、消費者金融では利息制限法以上の金利で貸し付けをしていた時期があることは有名です(詳しくは「過払い金」についてのコラムを参照してください。)。

この時期に借入がある方は、現在もその業者から借金がある場合でも、その総額が引き直し計算により借金が減額される可能性があります。

※引き直し計算とは・・・今までの取引を全部見直して、仮に利息制限法以上の利息を払っている時期があれば、これを利息制限法の上限に引き直して再計算すること。利息制限法を超える利息を取っている時期があれば、現在の借入額は引き直し計算により減額されることになります。

②預金口座の凍結

銀行系カードローンについて任意整理を行うと、当該銀行の預金口座はすべて凍結され、預金残高があればこれが引き出せなくなるだけでなく、勝手に借入と相殺されてしまう可能性があります。

これは消費者金融の場合にはないもので、当該銀行の預金口座を公共料金や電話料金などの引き落し口座に設定している場合には、ただちに変更しないと料金未納となってしまう恐れがあります。

また、給与口座に設定している場合にはこれを引き出すことができず、生活に大きな影響を及ぼしてしまうというおそれもあります。

【参考】
債務整理をすると銀行口座が凍結される?事前にできる対策は?

③巻き込み

任意整理の大きなメリットの一つとして、債権者を選べるということが挙げられますが、これが機能しないという可能性があります。以下、具体例も挙げながら説明していきます。

銀行系カードローンは基本的に保証人として保証会社がつけられています。そしてこの保証会社には消費者金融が設定されていることが多いです。

たとえば、銀行系カードローンを利用していたA銀行と消費者金融B社から借入をしていましたが、B社の返済が厳しくなったことからB社についてのみ任意整理をしたいと考え、弁護士に相談しに来た方がいたとします。

そこで弁護士が契約の詳細について確認すると、実はこのA銀行との金銭消費貸借契約には、保証会社としてB社が記載されていたことが発覚しました。

このような場合、本来は任意整理の対象とする意図はなかったA銀行についても、任意整理の対象とせざるを得ない、という事態になってしまう可能性があり、最悪のケースですがA銀行の口座からお金を引き出せなくなる可能性があります。

(2) 自己破産・個人再生

自己破産や個人再生は、裁判所を通して行う手続ですので、銀行系カードローンでも消費者金融でも基本的に扱いが異なることはありません。

ただし、上記任意整理における違いのうち、②の銀行系カードローンによる銀行口座の凍結については同様になされてしまう可能性がありますので、この点は要注意です。

3.債務整理なら泉総合法律事務所へ

以上のとおり、銀行系カードローンと消費者金融では債務整理についても違いが出てきます。中には生活に大きな影響を及ぼす恐れのあるものもありますので、弁護士によく相談されることをおすすめします。

泉総合法律事務所には、これまでに多くの借金問題を解決してきたという実績があります。また、銀行系カードローンと消費者金融の関係性についてもきちんと把握しておりますので、借金問題でお悩みの方は、是非とも泉総合法律事務所にご相談ください。

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