旦那が借金を隠していた!そのとき、妻はどうするべきなのか?

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旦那が借金を隠していた!そのとき、妻はどうするべきなのか?

借金を抱えていても、家族に隠しているケースは意外と多くあります。配偶者にも秘密にしていることが多く「バレたら離婚される」と思っている人もたくさんいます。

ただ、家族の側にしてみると、借金を隠されていることは重大な問題です。旦那が借金していることが発覚したら、妻の立場として大変ショックです。そんなとき、どのように対応したら良いのでしょうか?

ここでは、妻が旦那の借金の事実を知った際に取るべき行動について、弁護士が解説します。

1.旦那が借金!取るべき行動は?

旦那の借金が発覚したら、妻としてはパニックになってしまうでしょう。

「裏切られた」
「借金して何に使っていたのか?」
「いくらくらいあるのか?」
「他に借金はないのか?」
「どうして秘密にしていたのか?」
「いつから借金していたのか?」
「これから家族はどうなるの?子どもの将来に影響する?」

など、いろいろな疑問や不信感、不安感が頭の中を渦巻きます。
このようなとき、どのような行動を取るべきなのでしょうか?

(1) まずは話し合い

まずは、気持ちを落ち着けて冷静になり、夫と話し合いましょう。
夫を責めたい気持ちはあるかもしれませんが、できるだけ感情を抑えて対応することが大切です。そして、以下の点を明らかにしていきましょう。

①何が原因の借金なのか
②借入総額はいくらになっているのか
③いつから借金をしていたのか
④家の財産の使いこみをしていないか

①何が原因の借金なのか

たとえば、給料が減ったり失業したりしたので、お金が足りなくなり、家の生活費のためにお金を使ったのであれば、仕方のない事情と言えます。家族で、今後の生活方法を検討していかなければなりません。

一方、夫がパチンコにはまって借金したという場合、あまり同情はしにくいでしょう。とにかくギャンブルを止めてもらって、借金を整理することを考えなければなりません。

②借入総額はいくらになっているのか

借金総額によっても、今後の対応方法が変わってきます。少額なら自力で返せるかもしれませんが、多額なら専門家に債務整理を依頼する必要があります。

③いつから借金をしていたのか

いつから借金をしていたのかも重要です。平成20年以前頃からの借金なら、過払い金が発生していたり、借金額が大きく減額されたりする可能性もあります。

④家の財産の使いこみをしていないか

借金をしている人は、預貯金を出金したり生命保険を解約したりして、家の財産を使い込んでいることが多いので注意が必要です。
そういったことがないかどうか、必ず確認しておきましょう。

このように、借金の事実を整理することにより、今後の対処方法が見えてくるものです。

(2) 離婚より前に債務整理を検討

夫が借金をしていたら「離婚」が頭をよぎることも多いでしょう。
ただ、夫が借金しているからと言って、離婚しなければならない、ということはありません。

借金は、個人ごとの契約ですから(金銭消費貸借契約)、夫が借金していても、妻や子どもが返済しなければならない、ということはありません。
また、夫の借金により、妻や子どもの財産が取り立てられることもありません。

夫の借金さえ整理すれば、家族の生活は守られるのです。

借金を整理するための手続のことを「債務整理」と言います。債務整理をしても、その後得た給料などの財産は全額債務者が取得することができますから、生活に困ることはありません。

旦那が借金さえ2度としなければ、債務整理によって問題を完全に解決することができます。

(3) 借金は離婚原因にならない

また、借金を原因とした離婚が法的に認められにくいということもあります。

民法は、裁判上の離婚原因を定めています(民法770条1項各号)。
その中に「借金」は含まれていませんし、「その他の婚姻を継続し難い事由」にも該当しないと判断されることが多いです。

借金が原因で夫婦が不和となり、もはや回復不可能な程度に状況が悪化しているなら離婚が認められる余地もありますが、単に「借金していた」「借金を隠していた」というだけでは離婚できないので、注意しましょう。

また、子どもがいる夫婦が離婚をすると、子どもに与える影響も大きいです。

そこで、離婚を考えるよりも、債務整理をして家族生活をやり直す方が、建設的で、おすすめです。

(4)弁護士に早期に相談すべき理由

旦那の秘密の借金が大きすぎて、自力で返済が苦しい状況であれば、早めに「債務整理」をしましょう。債務整理とは、借金を整理するための法的な手続の総称です。

支払い利息をカットして月々の返済金額を抑える方法(任意整理)や、借金の元本を大きく減額して支払を楽にする方法(個人再生)、住宅ローン返済中でも家を残せる方法(住宅資金特別条項付き個人再生)、借金を全額免除してもらえる方法(自己破産)など、いろいろな種類があります。

借金問題とは言っても人によって状況はさまざまですから、ケースによって最適な債務整理の方法を用いるべきです。そうすると、ほとんどの借金問題を解決することができます。
ただ、自分ではどの方法がもっともよいのか、判断しにくいものです。

そこで、専門家である弁護士にご相談いただきましたら、その方やご家族の状況に応じた、最善の債務整理方法をご提案いたします。

借金問題は、放置しているとその分状況が悪化します。

利息や遅延損害金もかさんできますし、借金を借金で返済するという「自転車操業状態」となり、借金額が雪だるま式に膨らんでいきます。債権者から裁判を起こされて、給料を差し押さえられる可能性もあります。

そうなる前に、お早めに弁護士にご相談ください。

2.マイカー、マイホームはどうなるか

マイカー、マイホームはどうなるか
借金をしていても、「マイカー」「マイホーム」があるケースは多いです。このような場合に債務整理をすると、家族の大切な車や家はどうなってしまうのでしょうか?
以下で、債務整理の手続ごとに、解説します。

(1) 任意整理

任意整理は、債権者と直接交渉を行い、借金の返済方法を決め直す手続です。合意後の利息をカットしてもらうことができますし、返済期間も延ばすことができるので、月々の返済が減り、楽になります。

①家も車もなくならない

任意整理をするときには、車も家もなくなりません。

任意整理では、債務者の財産は問題にならないからです。どれだけ多額の財産を持っていても、債権者が納得すれば任意整理ができます。
また、マイカーローンや住宅ローンを抱えていても、任意整理であれば、全く問題になりません。

任意整理では、対象にする債権者を選ぶことができるためです。マイカーローンの信販会社や住宅ローンの借入先を対象にしなければ、車や家に影響はありません。

(2) 個人再生

個人再生は、裁判所に申立をして、借金の返済金額を大きく減額してもらえる手続です。

借金を最大で5分の1~10分の1にまで減らすことができるので、膨らんでしまった借金でも解決することができます。

①高額な家や車がある場合

個人再生では、「債務者が持っている財産の評価額については、支払いをしなければならない」という決まりがあります。そこで、高額な家や車を所有している場合、借金があまり減らないケースがあります。

ただ、車の評価は時価になるので、たいてい数十万円にしかなりません。それであれば、個人再生に影響が及ぶことは少ないです。
家も住宅ローン返済中の方が多いでしょう。ローン返済中の場合、残ローンの金額が家の価値から差し引かれるので、さほど大きな金額にならないことが多いです。

②住宅ローンがある場合

住宅ローンがある場合、「住宅資金特別条項」という特則を利用することができます。

住宅資金特別条項とは、住宅ローンがある場合に、住宅ローンのみそのまま継続して支払い、他の借金を減額してもらえるという特則です。

住宅ローンはそのまま支払うので、家にそのまま住み続けることができますし、サラ金などの借金については5分の1など大きく減額してもらえるので、非常に有効です。

③マイカーローンがある場合

問題になるのは、マイカーローンがついているケースです。
車のローンには「所有権留保」がついているケースがあります。所有権留保とは、車のローンを完済するまでの間、車の所有名義をローン会社にとどめておくことです。

この場合、個人再生をすると、基本的に車をローン会社に回収されてしまいます。そこで、車検証の表示を見てみて、所有者の欄にローン会社の名前が載っていたら、車はなくなると考えましょう。

また、ローンが妻や他の家族の名義になっているなら、個人再生をしても何の影響もありません。車をそのまま使い続けることができます。

(3) 自己破産

自己破産は、裁判所に申立をして、借金の支払い義務を0(ゼロ)にしてもらえる方法です。
借金がどれだけ多くても全額免除されますし、無職無収入の人でも利用することができます。夫が減給、失業などの生活苦で借金したのであれば、まずは自己破産を検討しましょう。

①自己破産すると持ち家はなくなる

ただ、自己破産をすると、基本的に家がなくなります(住宅ローンがついていても、ついていなくても同様です)。
自己破産しても不動産の賃貸借契約は自由にできますから、破産後は賃貸住宅で暮らすことになります。

ただし、家が妻や他の家族名義である場合には、自己破産をしても影響がありません。夫が自己破産しても家が守られるので、そのまま継続して家に住み続けることができます。

②評価の高い車はなくなる

車については、評価額が問題です。時価が一定以上の金額になっていると、車を管財人弁護士に引き渡さなければなりません。管財人弁護士は、車を現金化して、債権者に配当します。

このとき基準となる金額は、全国の裁判所によって運用が異なることもありますが、だいたい20万円と考えると良いでしょう。
つまり、車の時価が20万円を超えていると、車がなくなる可能性が高いということです。

③マイカーローンがある場合

また、車のローン返済中で所有権留保がついている場合にも、やはり車がなくなります。個人再生のケースと同様、ローン会社が車を回収してしまうからです。

ただし、車のローンが妻や他の家族名義になっている場合には、夫が自己破産しても車はなくなりません。このことも、個人再生のケースと同じです。

3.家族が連帯保証人になっている場合

旦那が借金をしているとき、家族が連帯保証人になっていることがあります。
このようなときに旦那が債務整理をすると、どういった影響がおよぶのか、説明をします。

(1) 勝手に連帯保証人にされていた場合

まず、家族が了承していないのに、勝手に連帯保証人にされているケースがあります。勝手に実印などの印鑑を持ち出されて、署名押印されている場合です。

このような場合、保証契約自体が有効に成立しませんから、家族は連帯保証人の義務を拒絶して、争うことができます。金融機関と話し合いをして解決できることもありますし、裁判になることもあります。

最終的に、家族が保証をしていない(署名押印していない、旦那が勝手に印鑑を持ち出して署名押印したことについて、家族に責任がない)ことを証明できれば、家族が支払い義務を負うことはありません。

(2) 連帯保証人に責任がおよぶ場合

これに対し、家族が自分の意思で連帯保証人になっている場合があります。たとえば、住宅ローンや車のローンなどで、妻が旦那の連帯保証人になっていることも多いです。

このような場合には、妻は連帯保証人の義務を逃れることができません。
連帯保証人は、通常の保証人よりも義務内容を強化されている保証人です。債務者と同額の債務の返済義務を負っているので、複数の保証人がいても、全額の支払いが必要です。

そこで、主債務者が支払をしないで債務整理をしてしまうと、債権者は連帯保証人に対し、代わりに債務の支払いを請求してきます。

このとき、残債務の一括払いをしてくることが普通です。債務者が支払いを遅延することにより、分割払いができない状況になってしまっているためです。このことを、「期限の利益喪失」と言います。

さらに、支払いが遅れていることにより「遅延損害金」も加算されてしまいます。年率は、最大20%です。
たとえば、妻が旦那の借金の連帯保証人になっていると、債権者は妻に対し、遅延損害金を加算して、借金残額を一括請求してくる可能性が高いということです。

(3) 払えない場合はどうなるのか

旦那の借金を妻が保証している場合、旦那が個人再生や自己破産をすると、債権者は妻に借金の一括請求をしてきます。しかし、夫が借金を支払えない状況であれば、妻も支払いができないということが多いでしょう。

このような場合、放置しておくと、債権者は妻に対し、裁判を起こしてきます。そして裁判所は妻に対し、借金残金+遅延損害金の一括払いの命令を下します。

妻が支払をできないでいると、債権者は、妻名義の財産まで差し押さえてしまいます。妻の預貯金や生命保険、株券や車などもなくなりますし、給料も一部取り立てられます。

(4) 保証人への請求を避ける方法

家族が連帯保証人になっているときに債務整理をすると、保証人への影響が大きいです。

①任意整理をする

このようなとき、債務整理の手段によっては、保証人に迷惑をかけないことができます。
それは、任意整理です。任意整理では、手続の対象にする債権者を選ぶことができるので、家族が保証人になっている借金を外して整理すればよいのです。

たとえば、妻が車のローンを保証しているなら、車のローン以外の債務だけを任意整理したら、妻に迷惑をかける心配は不要です。

②保証人が継続して借金を支払う

また、主債務者が払えなくなっても、保証人が継続して借金を支払うことにより、一括請求を避けられるケースもあります。

旦那が債務整理を開始すると同時に、保証人がこれまで通りの方法で、支払いを引き継ぐのです。支払いが続いている限り、債権者も保証人に一括請求をしませんし、取り立てを行うこともありません。

③債権者と話し合いをして保証人が分割払いする

債権者と話し合いをすることにより、保証人が分割払いをしていけるケースも多いです。
保証人に支払能力があるなら、一度債権者と話し合ってみることをおすすめします。弁護士が代理で交渉を行うことも可能です。

(5) 保証人も支払いができない場合の対処方法

一括請求はもちろんのこと、分割であっても保証人が支払ってはいけないケースがあります。
その場合には、保証人も債務整理してしまうことをおすすめします。

保証債務も債務整理の対象になりますし、保証人が債務整理をすると、債権者が保証人に取り立てをすることもありません。
個人再生をすると、保証人の債務も大きく圧縮できますし、自己破産をすると、保証債務を0(ゼロ)にすることもできます。

旦那に勝手に保証人にされたとき、金融機関と争って無権代理を証明できなかったケース(裁判で負けたケース)でも、最終的に自己破産すれば、理不尽な保証債務から解放されることができます。

旦那が借金していて妻や親が保証人になっているなら、まずは借金した本人と一緒に、弁護士の所までご相談に来てください。そうすれば、ケースに応じてもっとも適切な解決方法をご提案いたします。

解決できない借金問題はないので、あきらめずにお問い合わせください。

4.債務整理はお早めにご相談ください

旦那や家族が借金していることが発覚すると、ショックも大きいでしょう。しかし、前に進むためには、できるだけ早めに弁護士へ相談すべきです。

任意整理、個人再生、自己破産、適切な手続を選択すれば、必ず状況を改善できます。一人ひとりに応じた万全のサポートを行いますので、是非とも、泉総合法律事務所にお早めにご相談ください。

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