借金返済 [公開日]

アビリオ債権回収株式会社からの督促への対処法は?

借金の支払いをしないまま放置していると、「アビリオ債権回収株式会社」という知らない名前の会社から連絡がくることがあります。

見覚えのない会社から請求がくると「詐欺なのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、アビリオ債権回収株式会社はれっきとした正規の債権回収業者であり、架空請求や詐欺などではありません。

知らない会社だからと放置していると、あとで大変なことになってしまいます。

今回は、アビリオ債権回収株式会社についての概要と、連絡が来たときの適切な対処法について解説します。

1.アビリオ債権回収株式会社とは

アビリオ債権回収株式会社とは、法務省から承認を受けた債権回収の株式会社です。
債権回収業者とは、債権者から債権譲渡を受けて債権の回収を行う会社です。

アビリオ債権回収株式会社という名前の会社から借金をしていなくても、別の会社の借金を滞納していると、その債権がアビリオ債権回収株式会社に渡り、債権者に代わってアビリオ債権回収株式会社から請求がくるというわけです。

債権回収業者は複数あり、債権者によって債権を譲渡する先は異なります。アビリオ債権回収株式会社を債権譲渡先としているのは、SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス、アットローン)、新生フィナンシャル(レイク)、モビットという情報があります(2019年9月現在)。

アビリオ債権回収株式会社から連絡があった方は、上記の業者からの借金を過去に滞納していないか確認をしてみましょう。身に覚えがある場合は適切に対処する必要があります。

借金に身に覚えがないのにアビリオ債権回収株式会社から連絡があったという方は、誰かの保証人になっていませんか?

自分自身が債務者でなくても、借金の保証人になっていれば連絡はきます。債務が債権回収会社に渡ったということは、元の債務者が長期に渡り滞納をしている可能性が高いです。
保証人になっている以上、何らかの対応をしなければならなくなる可能性もあるでしょう。

2.アビリオ債権回収株式会社からの督促の流れ

(1) 督促状が届く

アビリオ債権回収会社からは、電話が来ることよりも、「催告書」「お電話のお願い」「債権譲渡通知書」などという書面が、ハガキや緑色の封筒の郵便で届くようです(2019年9月現在)。

これらは、借金の支払いを催促する督促状です。「相談したいことがあるので至急連絡ください。」という内容が書かれています。

無視をすれば後述のとおり法的措置を受けることになってしまいますが、安易に電話をして借金についての話し合いをすることもまた問題になる可能性があります。

したがって、アビリオ債権回収株式会社から督促状が届いたら、まずはその時点で弁護士に相談するようにしましょう。

(2) 法的な措置を受ける

督促状を無視し続けた場合、裁判所から「支払督促」が届きます。
身に覚えがない場合は2週間以内に異議申し立てをする必要がありますが、さらにこれを無視した場合、「仮執行宣言付支払督促」が送達され、債権回収会社は強制執行が可能になります。

強制執行が可能になると、通常は給与の差し押さえが行われるでしょう。給与の4分の1が差し押さえられてしまい受け取れなくなる他、勤務先に借金の存在がバレてしまいます。

また、支払督促の代わりに、訴訟が提起されることがあるかもしれません。この場合でも、債権者が勝訴判決を得れば強制執行が可能となります。

強制執行で財産が差し押さえられた場合、その差し押さえは債務を完済するまで続きます。債務整理をすることで解除は可能ですが、できれば法的な措置を受ける前に弁護士に相談をしましょう。

[参考記事]

借金滞納で給与差し押さえ!解除・回避のために必ず知っておくべき事

3.アビリオ債権回収会社から連絡が来た場合の対応策

アビリオ債権回収株式会社からハガキや郵便がきても、決して慌てないようにしてください。

ここでは、ハガキや郵便で督促をされ、電話で連絡するときの対処法について解説をします。

(1) 時効を確認して「援用」する

特に気を付けるべきは、安易に借金の存在を認めたり、支払いに応じてしまったりすることです。
なぜなら、時効に至る5年間の間に債務を「承認」すると、時効が振り出しに戻ってしまうからです。

債務の承認とは、文字通り債務があることを認めることです。借金を堂々と認めること以外にも、例えば、電話で「少し待ってほしい」など返済猶予を求めることでも債務を承認したとみなされるので注意が必要です。

また、口頭で承認をせずとも、負債を一部でも返済をしてしまうと債務の承認とみなされ、時効は振り出しに戻ってしまいます。

よって、安易に返済猶予を求めたり、慌てて返済をしたりするのは絶対にNGです。

支払いをしてしまうと時効の援用権(時効が完成したことを主張する権利)を喪失してしまうので、長期間支払いをしていない借金の請求がきたら、すぐに弁護士に相談することをおすすめします。

債務が債権回収会社に渡っている場合、長期間にわたり返済していないケースが多く、すでに借金の時効が成立していることも少なくありません。

しかし、債権回収業者の場合は、時効期間を経過していても裁判上の請求をしたり、支払催促をしたりしてくることがあります。
時効期間が過ぎていても、裁判を起こされ債権者の請求通りの判決が出てしまうと、支払いを免れることができなくなってしまいます。

時効が成立している場合は、裁判を起こされる前に早めに弁護士に相談し、時効の「援用」をしてもらいましょう。援用をしなければ、時効を迎えていても自動的に借金は消滅しません。

時効の援用について、詳しくは以下のコラムをご覧ください。

[参考記事]

借金は時効で消滅する?時効制度とその援用、気になる注意点

(2) 分割払いの交渉をする

もし、借り入れに身に覚えがあり、それほど時間が経過していない負債を請求された場合、分割払いの交渉をする方法もあります。

債権回収会社も少しでも返済をしてもらった方が良いので、相談をすれば収入状況に応じて対策を練ってもらうことができるかもしれません。

分割払いの交渉によっても借金がかさんで支払うことができない場合は、債務整理をお勧めします。

債務整理には、任意整理と個人再生と自己破産の3種類あり、それぞれにメリットやデメリットがあります。借金の返済に困っている場合は、弁護士に相談し、最適な債務整理方法を検討してもらいましょう。

[参考記事]

債務整理を分かりやすく解説!弁護士に相談するメリット~超入門編~

4.債権回収会社からの督促でお悩みならば弁護士に相談を

アビリオ債権回収業者から突然電話がきたら、安易に電話に出て対応するのはおすすめできません。電話に出てしまった場合、身に覚えのない負債や時効が成立している可能性のある債務については、返済についての会話を避け「確認をしてみます」などと濁すようにしましょう。

電話での督促のほか、「重要なお知らせ」と題した書面での督促もあります。アビリオ債権回収業者が差出人になっている緑の封筒を受け取った場合も、軽はずみなリアクションをするのは時効が中断してしまう可能性があり、リスク大です。

とはいえ、無視を続けると差し押さえや裁判に発展するので、速やかに弁護士に相談をすることをおすすめします。

弁護士に相談をすれば、負債が時効になっている可能性があるかどうか確認をしてもらえますし、適切な対処法を教えてもらうこともできます。また、支払いの必要がある場合も、債務整理をするなど今後のアドバイスをしてもらえるでしょう。

借金問題でお困りの方、債権回収会社から連絡が来たという方は、泉総合法律事務所の弁護士にぜひ一度ご相談ください。

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