競馬で借金地獄!?返済できなくなったら自己破産もできます。

借金返済

競馬で借金地獄!?返済できなくなったら自己破産もできます。

ギャンブル」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?

最近では平成28年12月に「カジノ法案」と呼ばれる「IR推進法」が成立し、日本国内でのカジノの合法化が具体的になってきています。

しかし、カジノのことを考えるまでもなく、日本の街中には多くのパチンコ・パチスロの店が立ち並んでいますし、競馬・競輪・競艇・オートレースなどの公営賭博も存在します。

借金が膨らんでしまう原因には様々なものがありますが、「ギャンブル」もよく聞く原因の一つです。その中でも今回は「競馬」を原因とする借金とその整理方法について考えていきましょう。

1.競馬で借金地獄

(1) ギャンブルの問題点

日本の法律でギャンブルが禁止されているわけではなく、無理のない範囲でギャンブルを楽しむ分にはもちろん全く問題ありません。

問題視されるのはそこから派生するいくつかの問題です。

たとえば

  • 会社での仕事をさぼってギャンブルをしてしまい、それが原因で解雇される
  • ギャンブルのためのお金欲しさに盗みを働く

などです。

①中毒性

競馬に限らず、ギャンブルには非常に強い中毒性があります。

冷静に状況を見つめてみると「勝つ人よりも負ける人が多くないと成り立たない」のがギャンブルという商売なのですが、のめりこむ人は「自分は必ず勝つ側である」と信じ込み、大金をつぎ込んでしまうのです。

特に一度「大あたり」を経験してしまうと、なかなか「自分が勝つ側である」という思い込みから抜け出せなくなってしまいます。

最近では「ギャンブル依存症」という言葉も一般的になりつつあり、専門の外来を開設している病院もあるほどです。

(2) 競馬の特徴

競馬がパチンコやパチスロなどと異なる点として挙げられるのは

  • 万馬券の存在
  • スマホからも利用できる

の2点です。それぞれ詳細を見てみましょう。

①万馬券

馬券の種類や配当によっては、数百円の掛け金が何十万円にもなって返ってくるということがあります。

一度でも「たった数分のレースで自分のお金が100倍以上に膨らむ」という経験をしてしまうと、また次も…次も…という気持ちになってしまうのです。まさに射幸(しゃこう)行為です。

②スマホ対応

競馬、というと、競馬場に足を運んで馬券を売り場で購入して…というイメージがあるかもしれませんが、最近はそうとも限りません。

JRA(日本中央競馬会)には「即PAT」というシステムがあり、JRAと自分のネットバンキングの口座を紐付けることができます。その手続さえ済んでいれば、自宅にいながら、スマホから簡単に馬券を購入することができてしまうのです。

特にギャンブル依存の人は「やりたい」という気持ちになると、口座の残高や家族の静止などは全く目や耳に入ってこなくなってしまいます。

最近ではスマホで簡単に融資を受けられますから、スマホを覗き込みながら必死になって競馬をしているうちに、気が付いたら借金だらけ…ということも多いのです。

2.競馬が原因で債務整理

競馬で借金が返しきれなくなってしまったら、検討すべきは「債務整理」です。

債務整理には大きく分けて3種類あります。

・自己破産(裁判所を通じて借金をゼロにする手続)
・個人再生(裁判所を通じて借金を大幅に減額する手続)
・任意整理(裁判所を通さず、直接金融機関と交渉して借金を減額する手続)

残念ながら、借金がある人すべてがこれらの選択肢を好きに選べるというわけではありません。自身の収入や借金の金額、借金をした理由などにより、使える手続は変わります。

たとえば今回の競馬のように、ギャンブルが原因の借金の場合、「個人再生」と「任意整理」は特に問題なく利用することができます。一方、「自己破産」を希望する場合には、話が少し変わってきます。

3.自己破産

自己破産とは「借金をゼロにする手続」と一般的には思われていますが、それは正確ではありません。

「破産者の財産をお金に換えて債権者に配当し、それでも足りない分については払わなくてもよいという決定を出す」という手続が「自己破産」です。

(1) 自己破産の流れ

弁護士に依頼された場合の自己破産の流れは下記のとおりです。

①弁護士が債権者に「弁護士がこの人の債務整理を受任しました」という通知を送る

②借金の金額、および借りた日・返した日などを調査する

③裁判所へ提出する書類の作成・提出

④特に問題がなければ「破産手続開始決定」が裁判所から出る

⑤「破産管財人弁護士」が選任され、管財人が財産の調査などを行う
※この手続を経ない自己破産手続もあります

⑥大きな財産があれば換価して、借金がある業者へ配当する

⑦特に問題がなければ「免責許可決定」が裁判所から出て手続が終了する

最終的にこの「免責許可決定(借金をゼロにするという決定)」を得るのが自己破産の目的です。

しかし、破産法では「免責不許可事由」というものがいくつか挙げられており、それに該当する人はこの「免責許可決定」が出ない可能性があります。

(2) 免責不許可事由

「こういう場合は免責がおりない(借金がゼロにならない)」という事由の一覧は、破産法第252条第1項に挙げられています。たとえば

・お金を借りるときに噓をついた(申込書に、無職なのに会社員と書いたなど)
・カードで買った商品をすぐに売却したことがある
・財産を明らかに低額で処分した
・もう返せないと思いながら特定の相手にだけ多くお金を返し続けた

などが挙げられますが、この「免責不許可事由」の中には「ギャンブルなどで借金をした」という項目も挙げられているのです。

(3) 裁量免責

しかし、免責不許可事由はあくまでも原則であり、実際は「裁量免責」という形で免責が認められるケースが大半です。

裁量免責は、簡単に言うと「確かに免責不許可事由はあるけれど、さまざまな事情を総合すると免責してもいいでしょう」と、裁判官の裁量で免責を許可してもらえる、というものです。

  • ギャンブルをすでにやめており、更生への道を歩き出している
  • 深く反省し、今後はギャンブルをしないと誓っている

などの事情があれば、よほどのことがないかぎり免責を得ることができるでしょう。

反省などを示すため、裁判官によっては本人の反省文を要求してくる場合もあります。その場合は心を込めてしっかりとしたものを作成しましょう。

4.競馬での自己破産は泉総合へ

「競馬などのギャンブルで作った借金は自己破産で整理できない」……そう思い込んでいる人は意外と多いものですが、そんなことはありません。

ほとんどの場合、ギャンブルが原因であっても自己破産の手続をとることができます。また、自己破産はできない・したくないといった場合でも、自己破産以外の債務整理方法(個人再生・任意整理)を検討することもできます。

借金の理由や状況、金額などは当然一人ひとり異なります。競馬で作った借金だから…などと卑屈にならず、ぜひ一度専門家である弁護士にご相談ください。それぞれの方にベストな形の債務整理方法をご提案させていただきます。

泉総合法律事務所は、債務整理のご相談は何回でも無料です。もちろん秘密も厳守いたします。競馬とお金の悩みが尽きない方を全力でサポートいたしますので、是非一度当事務所の弁護士にご相談ください。

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