弁護士費用(報酬)のみでは選べない!個人再生に強い弁護士の選び方

個人再生

弁護士費用(報酬)のみでは選べない!自己破産に強い弁護士の選び方

個人再生は、債務整理のなかで最も複雑な手続きといえます。

そのため、個人再生の弁護士費用は、他の債務整理よりも高額に設定されていることも少なくありません。

借金の返済に困っている人の多くは、「弁護士費用はできるだけ安く済ませたい」と考えることも少なくないでしょう。

しかし、弁護士費用だけで個人再生を依頼する弁護士を決めてしまうことは、非常に危険です。

マイホームを残すために個人再生をしたのに、不十分な再生計画が作成されたために、返済が行き詰まったというのでは、取り返しの付かないことになってしまいます。

そこで、今回は、個人再生を安心して依頼できる弁護士を選ぶために知っておいた方が良いポイントについて解説します。

1.「費用だけで弁護士を選んではいけない」のはなぜ

弁護士報酬は、平成16年3月までは、日本弁護士連合会(日弁連)が定めた報酬規定によって定められていました。

現在では、この報酬規定は廃止され、それぞれの事務所が任意に弁護士報酬を定めることが原則となっています。

そのため実際に設定される弁護士費用は、それぞれの弁護事務所の考えによって大きく異なることがあります。

実は、この「それぞれの事務所の考え方」が弁護士報酬を判断する上で重要なポイントになります。

(1) 「依頼人を集める」ために報酬額を低く設定する事務所が増えてきた

弁護士の数は、この10~20年で一気に急増しました。2000年の時点では約17,000人だった弁護士は、現在では4万人ほどにまで増えています。

そのため、「とにかく依頼を受けたい」という趣旨で、弁護士費用を相場とされる金額よりもかなり低く設定する事務所が増えてきました。

冒頭でも触れたように、個人再生は債務整理のなかで最も複雑な手続きです。複雑な手続きであるため、年間の申立件数も債務整理の中で最も少ない手続きです。

場合によっては、「費用の安い事務所に依頼したら、個人再生の経験のない弁護士だった」ということがあるかもしれません。

(2) 「依頼を受けたくないから高い費用を設定」していることもある

接待されている弁護士費用が高いときには、「もしかしたら優秀だから高いのではないか」と感じることもあるかもしれません。

しかし、相場とされる報酬額よりも明らかに高額な費用が設定されているときには、注意が必要です。

弁護士は「依頼を受けたくない事件の費用は高く設定する」ことも珍しくありません。先のケースとは逆の場合というわけです。

個人再生は、債務整理の中でも特に弁護士の負担が大きい手続きなので、「任意整理や自己破産は引き受けるけど、個人再生は引き受けたくない」と考える弁護士は少なからず存在すると思われます。

(3) 「経験豊富だから費用が安い」、「業務に自信があるから費用が高い」こともある

個人再生は、最終的な返済額を決める再生計画案を自らで作成し裁判所に提出しなければなりません。

再生計画案が正しく作成されなければ裁判所の認可を受けられず、個人再生の申立てが無駄になってしまいます。

また、債権者が納得できる再生計画でなければ、債権者から否決されてしまいますし、債権者の都合ばかりで再生計画を作成すれば、実際の返済が滞ってしまう可能性もあります。

「法律の要件を満たし」、「債権者が納得でき」、「債務者が返済可能」な再生計画案を作成することは、実は簡単な作業ではありません。

そのため、個人再生は、債務整理の中で最も弁護士の経験や力量が問われる手続きといってもよいでしょう。

個人再生の経験が豊富な事務所であれば、弁護士だけでなく、弁護士をサポートする事務員の力量も高い場合が少なくありません。

そのため、経験の浅い事務所よりも低コストで高いクオリティの業務を提供することが可能となります。

また、他の事務所では対応できないような複雑な案件でも対応できることの裏返しに高めの報酬額を設定している事務所もあるかもしれません。

2.個人再生の経験が豊富な弁護士を見極めるポイント

個人再生は、特に依頼する弁護士の力量が問われる債務整理といえます。したがって、弁護士選びは、慎重に丁寧に行いたいものです。

個人再生の経験が少ない弁護士に依頼したことで、再生計画不認可、認可取消しとなってしまえば、取り返しの付かないことになってしまいます。

(1) まずは実際に相談してから判断

個人再生の依頼を検討している方には、「弁護士への依頼自体がはじめて」という方が少なくありません。

弁護士を利用したことがない人が、報酬額やウェブなどで目にすることのできる情報だけで、正しく弁護士を選ぶことは難しいと言わざるを得ません。

弁護士への依頼は、必ず相談をしてから決めることが大切です。相談に「満足できない」ときや「相談した弁護士に不安を感じた」ときには、すぐに依頼せずに、別の事務所に相談することも必要でしょう。

いまでは、多くの弁護士事務所が債務整理に関する相談を無料で実施しています。相談のために事務所を訪れれば、弁護士だけでなく事務所全体の力量がわかることも少なくありません。

個人再生を成功させるためには、弁護士(事務所)と依頼人の双方が本当に信頼できる関係を築くことがとても大切です。

信頼関係を築くためには、「安心できる」事務所を選ぶのが一番の近道です。

(2) 公的機関の相談経由では自分で弁護士を選べない

弁護士の利用経験がない方には、「法テラス」や「自治体の無料相談会」で最初の相談を受ける方がいると思います。

しかし、これらの個別の事務所以外で実施される相談では、弁護士を選ぶことができません

無料相談会では、相談を担当した弁護士に事件を依頼できない場合も少なくないので、実際に個人再生を申し立てる際には、改めて弁護士を探す必要が生じ二度手間となることもあります。

また、法テラスでは、法テラスが指定する弁護士に依頼することになります。

しかし、地域によっては法テラス所属の弁護士は若手弁護士が多い場合も少なくありません。

若い弁護士にも優秀な弁護士はいると思いますが、個人再生は債務整理のなかでも特に経験が重要となる手続きです。

やはり、実際の「個人再生の経験」が豊富であることを確認できる弁護士に直接依頼した方が安心できる場合が多いでしょう。

(3) 個人再生を任せられる「頼もしい弁護士」を見極めるためのポイント

実際の相談の際に、個人再生を依頼するのにふさわしい弁護士を見極めるためのポイントは次のとおりです。

  • 「弁護士」が直接相談を実施しているか
  • 依頼人が「話したいこと」、「不安に感じていること」を聴いてくれているか
  • 様々な可能性を視野に入れて事案処理の見通しを立ててくれているか
  • 「弁護士費用」の説明は明快か
  • 事務所スタッフの対応は迅速・丁寧か
①「弁護士」が直接相談に応じてくれているか

「債務整理専門」を謳った弁護士事務所の中には、「弁護士以外の担当者」が相談を実施している事務所があります。

このような事務所には注意が必要です。

弁護士は、依頼人と直接面談を経てから事件を受任するのが原則です。しかし、営利重視の事務所や、違法業者(ヤミ金業者)と関わりのある事務所の中には、受任前の相談を弁護士以外の担当者(事務局長など)が行っている事務所があります。

個人再生だけでなく債務整理は、依頼人の今後の生活を大きく左右する重大な手続きです。

実際に事件を担当する弁護士を知らないまま事件を依頼することだけは絶対にお勧めできません。

②丁寧に話を聴いてくれるか

弁護士ばかりが話していないか?

個人再生を依頼する方は多額の借金で悩んでいる方ばかりです。

また、住宅ローンを抱え「マイホームを失ってしまうかも知れない」とこれからの生活に不安を感じながら相談にいらっしゃる方も少なくありません。

個人再生では、再生計画の認可後3年をかけて借金を返済する手続きです。また住宅ローンの残額があるときには、住宅ローンも継続して支払い続けていかなければなりません。

そのため、個人再生を成功させるためには、「債務者である依頼人にとって継続できる返済計画」を作成する必要があります。

当然、再生計画は、依頼人の今後の生活設計を踏まえたものである必要があります。

満足のいく個人再生を実現するためには、弁護士と依頼人とが十分なコミュニケショーンをとりながら、共同して必要な作業を進める必要があります。

依頼人の話を全く聴かない、依頼人がわからないことや不安に感じていることと付き合えない弁護士の下で個人再生を進めることは、後のトラブルの原因にもなりかねません。

③様々な可能性を視野に入れて、提案・助言・対応してくれるか

個人再生は、裁判所での手続き期間も返済期間も長くなる手続きです。

特に住宅ローン特則を利用するときには、住宅ローン完済までの期間を視野に入れて対応する必要がある場合も少なくないでしょう。

また、債権者の意向との関係でこちらの思うように事案処理が進められないこともあるかもしれません。

個人再生を成功させるためには、ただ必要な計算をして再生計画案を作成するのではなく、再生計画認可のプロセスや再生計画遂行中に生じる様々な可能性を視野にいれて、その都度適切に対応する必要があります。

具体的な不安や懸念事項について、具体的に見通しを立て、対処方を提案できる弁護士に依頼できれば安心でしょう。

また、相談の段階で判明した事情によっては、個人再生よりも自己破産した方が良いケースもあるかもしれません。

再生計画を遂行できないことが明らかなときには、「財産の処分が必要となっても自己破産した方が依頼人のためになる」場合もあり得るからです。

個人再生に限らず、債務整理にはさまざまなデメリットがつきものです。

「都合のよい話」だけする弁護士よりも、「万が一の場合」や「依頼人にとって都合の悪い話」を事前に丁寧に説明してくれる弁護士なら安心して個人再生を任せることができます。

④「弁護士費用」の説明は明快か

一般の方にとって、弁護士費用は仕組みがわかりづらいものです。また、弁護士に相談される方は、「弁護士費用のことは質問しづらい」と感じている人も少なくないようです。

しかし、弁護士には弁護士報酬について依頼人にきちんと説明する義務があります。

費用に不安や疑問を抱えたことが、弁護士と信頼関係を築く障害となることもあるかもしれません。

弁護士費用についてご不安なこと、わからないことは、遠慮なくお気軽におたずねください。

泉総合法律事務所では、弁護士費用を明確に説明することをとても大切にしています。

⑤事務所スタッフの対応は迅速・丁寧か

個人再生では、様々な書類を裁判所が定めた期限内に確実に提出する必要があります。

たとえば再生計画案は、締め切りに1日遅れただけで、再生計画が廃止となり、申立てが無駄になってしまいます。

個人再生の手続きを正しく進めるためには、弁護士だけでなくサポートスタッフを含めた弁護士事務所全体の力量が非常に重要です。

相談の申込みから相談実施までの事務所全体の対応をみて、迅速・丁寧な事務所であれば、安心して個人再生を依頼できるでしょう。

3.まとめ

個人再生は、多額な借金でも自己破産せずに解決できるだけでなく、住宅ローンの残ったマイホームを失うことも回避可能な魅力的な手続きです。

そのため、手続きが最も複雑で、依頼する弁護士によって結果が変わる可能性が最も高い債務整理の方法です。

「弁護士選び」は一般の方にとってわかりづらく面倒と感じることが多いかもしれません。

そのため、「費用の安い弁護士事務所に依頼すればよい」という考えになりがちです。

しかし、個人再生は依頼人の今後を大きく変える重大な手続きです。弁護士費用だけにとらわれるのではなく、実際に相談をして、弁護士だけでなく事務所全体を確認してからじっくりと依頼先を選ぶべきでしょう。

泉総合法律事務所にご相談いただければ、自己破産はもとより債務整理全般に強い弁護士が、親身に相談に応じ、依頼人の方にとって最善の債務整理の方法を提案し、適切なサポートを提供させていただきます。

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