個人再生に強い弁護士の選び方と相談する最適なタイミング
個人再生は他の債務整理に比べて手続きが複雑です。
そのため、手続きを代行してくれる弁護士をどう選ぶかは他の債務整理以上に大切かもしれません。
この記事では弁護士を見つける方法や、弁護士を選ぶときに注意すべき部分、そして弁護士に相談すべきタイミングについて記載していきます。
個人再生を少しでも考えている人はぜひお読みください。
1.弁護士の探し方と、それぞれの利点や欠点
まずはどうやって弁護士を探すかをご紹介していきます。
探し方それぞれの利点や欠点も挙げていきますので参考にしてください。
(1) 知人の紹介
知っている人から弁護士を紹介してもらう方法は、昔から行われてきたある意味伝統のやり方です。
周囲に弁護士を紹介できる人がいなければなりませんが、もしいた場合は話がスムーズに進む可能性があります。
利点:弁護士の口コミが聞ける
知人から前もって弁護士の口コミを聞いて弁護士の対応を判断できますし、仮に知人が複数の弁護士を知っている場合は自分に合いそうな人をチョイスできます。
実際に弁護士と相談する前にある程度の心づもりができるので、いきなり面談する場合よりも多少落ち着いて相談に行くことができます。
欠点:弁護士が必要な理由を勘ぐられる
知人に「弁護士を紹介して」と尋ねると、多くの場合「なんで?」と理由を聞かれます。
「個人再生したいから」「借金で困っているから」と正直に答えるのは気がひけるという人も多いでしょう。
もしうまく濁したとしても、相手は「借金があるのかな?」「離婚するのかな?」「相続トラブルなのかな?」と余計なことを考えるかもしれません。
また、弁護士を紹介したことを周囲に言いふらされる可能性もあります。
(2) 役所や弁護士会の無料相談に行ってみる
市役所などの公共団体や弁護士会は、定期的に無料相談会を実施しています。そういったところを訪れて、実際に弁護士と相談してみるのもいいでしょう。
無料なのでお金がかからないのもポイントです。
利点:対応に不満がある場合、紹介先にクレームを言える
もし弁護士の対応に問題があった場合は、相談会を主催した自治体や弁護士会などに連絡して問題点をぶつけてみましょう。何らかの対処をしてくれることがあります。
弁護士本人に言いづらいことがあっても、他に苦情を言えるところがあれば不安が少なくなります。
欠点:相談への対応が雑な可能性がある
無料相談会にはたくさんの相談者がやってくるので、弁護士は1つ1つの相談に対してある種の流れ作業になってしまうことがあります。
そのため相談者としては、弁護士の普段の実力を推し量れない可能性が高くなります。
(3) 法テラスに相談する
法テラスでは弁護士の紹介なども行っています。
個人再生を考えている旨を伝えれば、個人再生に慣れた弁護士を紹介してもらえます。
相談者の収入や貯金などが少ない場合、相談料や弁護士費用が軽減されるので、費用を節約する意味でもおすすめです。
利点:無料で相談可能
一定の条件を満たしていれば、法テラスでは無料で相談できる弁護士を紹介してもらえます。
費用が気になる人は、まず法テラスに連絡してみてもいいでしょう。
欠点:所属の弁護士にしか依頼できない
法テラスは法テラスが提携している弁護士しか紹介してくれません。
すぐ近所に弁護士がいる場合でも、その弁護士が法テラスと提携していないと紹介を受けられないのです。
弁護士を自由に選べないのは、場合によってはストレスかもしれません。
(4) ネット上で探す
一番手軽な方法として、パソコンやスマホを使えばいつでもどこでも好きなだけ弁護士を探せます。
利点:自分の好みで検索可能
検索サイトに好きなワードを打ち込めば、条件に応じた弁護士がたくさんヒットします。
検索ワードを絞り込めば自分の求める弁護士も絞り込まれていくので、自分にあった弁護士を見つけられる可能性があります。
欠点:情報の信頼性の判断が難しい
インターネットで検索するとたくさんの弁護士が見つかり、それぞれの評判や実績なども調べることができます。
しかしそれらの情報は発信者が作成したものなので、本当かどうか判断が難しいのが現状です。
特に口コミなどは個人の感想を書いただけのものなので、信頼性という意味では疑問符がつきまといます。どの情報を信じればいいのか、最終的には自分で確かめるしかありません。
2.個人再生に強い弁護士を選ぶポイント
弁護士を見るける方法はおわかりいただけたと思いますが、多くの弁護士の中から1人を選ぶにはどこをチェックすればいいのでしょうか?
(1) 個人再生で実績があるか
やはり個人再生の経験があるかどうかは大切です。
個人再生は手続きが複雑なため、実績があって慣れている弁護士を選んでください。
対応速度などが早ければ、それだけ早く借金から逃れて生活を再建できます。
(2) 料金体系は明確か
弁護士の料金体系は一般人にとってわかりづらいものが多く、最終的にいくらかかるのか知らずに依頼してしまう人もいるようです。
場合によっては想定外の料金を請求されてしまい、トラブルになる可能性もあります。
何にいくらかかるのかを明確にしている弁護士事務所に依頼しましょう。
(3) 無料相談ができるか
せめて初回は無料で相談できる法律事務所を選んでください。
相談時にお金がかかってしまうと、費やしたお金の元を取ろうという心理が働いて、冷静に弁護士の対応を見極められなくなるからです。
(4) 弁護士費用の分割払いが可能か
個人再生は他の債務整理より複雑なので、弁護士報酬が比較的高額になりがちです。
もし弁護士費用を一括で払えない可能性がある場合、分割払いができるか前もって確認しておきましょう。
(5) 弁護士費用が極端に相場より安くないか
弁護士費用が安いのはありがたいのですが、安すぎる場合は何か裏があるかもしれないと疑ってください。
悪い評判があって仕事が来ないから安い料金を設定している、一見安い料金だけど後で追加金を取られるなどの問題があるかもしれません。
3.個人再生を相談すべきタイミング
弁護士の見つけ方や選び方はおわかりいただけたと思います。
では、弁護士に個人再生について相談するタイミングはいつがいいのでしょうか?
(1) 借金返済のために借金をするようになった
これはいわゆる「多重債務者」になるということで、破滅への第一歩です。
借金のために借金をするということは収入が返済額に見合ってないということなので、弁護士に相談して解決を図ってください。
(2) 月収の3分の1以上借金がある
月収の3分の1以上を返済に回している場合、生活が破綻する寸前と言えるでしょう。
この状態のままグズグズしていると自己破産をする羽目になるので、早く弁護士に相談するのがおすすめです。
(3) その他、生活が苦しくなったら
個人再生をするタイミングを逃すと、借金の利息や遅延損害金がどんどん積み重なっていき、自己破産以外の選択肢がなくなってしまうかもしれません。
早めに弁護士に相談すれば自己破産以外の選択肢も実行できます。手遅れになる前に弁護士に相談しましょう。
4.まとめ
借金の返済が厳しくなってきたら、迷わず弁護士に相談するのがおすすめです。
弁護士に個人再生を依頼した後で、どうしても相性が合わないとわかった場合、途中で弁護士を変えることもできるので安心してください。
もし弁護士選びでお悩みの場合は、ぜひ泉総合法律事務所までご連絡ください。個人再生を始めとする債務整理に多くの実績を持つ弁護士が、何度でも相談無料にて皆様をお待ちしております。