個人再生 [公開日]2019年7月26日[更新日]2020年8月14日

個人再生するとクレジットカードはどうなる?個人再生後作れる?

現代生活において、クレジットカードは私達の生活で非常に重要な役割を担っています。
ネット通販等をするときはクレジットカードを使うことが多いですし、少し高価な家具や家電を購入するときもクレジットカードによる分割払いが大活躍します。

しかし、クレジットカードの使い過ぎが祟り、借金を返せなくなるケースも散見されます。

そういった場合は個人再生等の債務整理をすることで解決できますが、この時に気になるのが「個人再生後のクレジットカードの扱い」についてです。

果たして個人再生をした後でも、それまでと同じようにクレジットカードは使えるのでしょうか?今使っているカードを残すことはできるのでしょうか?

また、個人再生後、クレジットカードの新規申し込みはできるのでしょうか?

1.個人再生後のクレジットカードについて

裁判所に個人再生を認めてもらった後は、5分の1~10分の1程度に減額された借金を、毎月少しずつ、3年程度かけて返済することになります。

では、個人再生の最中(再生計画に則った返済中も含めて)、あるいは返済を全て終えた後のクレジットカードの処遇はどうなるのでしょうか。

(1) カードの取得はできるか(審査に通るか)

個人再生後に新規でクレジットカードを申し込みたいという人もいるかもしれませんが、実は、申し込みをしてもかなりの確率で審査に落ちてしまいます。

審査に落ちる理由は、個人再生をすると信用情報機関に金融事故の情報が載ってしまうからです。

金融事故の情報は、金融機関や貸金業者、クレジットカード会社等の間で共有されます。
これらの業者は、お金を貸すときやクレジットカードを発行するときに信用情報機関の情報を参照します。

そこで、もし債務整理の履歴が見つかった場合、業者側は申込人の返済能力に問題があると判断し、融資やクレジットカードの発行を行わないのです。

このような状態を俗に「ブラックリストに載った」状態と呼びます。

個人再生だけでなく、自己破産などの債務整理をすると、クレジットカードの審査に落ちるため、新規のクレジットカードの作成ができなくなるのです。

[参考記事]

信用情報機関の違い(CIC・JICC・KSC)|ブラックリストとは?

なお、「ブラックリストに載った状態だと絶対にカードを作れない」というわけではありません。
ブラックリストは1つの審査基準であり、一部の業者はブラックリストをあまり重視しないとも言われています。

しかし、クレジットカードの審査基準は公開されておらず、問い合わせても教えてもらえません。
審査がゆるいと噂されているカードであっても必ず審査に通るとは限らないのです。

寧ろ、個人再生後に借金に苦しむ生活へ逆戻りしないよう、クレジットカードを作れなくなった現状を好機と捉えるべきでしょう。

【個人再生の直前にカードを作ることはできるの?】
個人再生をする直前にカードの発行を申し込むこと自体は可能です。
しかし、これから個人再生で借金を減額するのに新たに借りることは、債権者の不利益となることは明らかです。それなのに新規のカードの発行を申し込むと、債権者の利益を害する不当な行為とみなされて、個人再生手続に悪影響を及ぼす(失敗する)おそれがあります。
個人再生を無事に終了するためにも、個人再生前に申込みはしない方が良いでしょう。

(2) 今使っているカードは残せるか(更新できるか)

個人再生の前から使っているカード(個人再生で整理の対象としたカード)は、個人再生後には使えなくなります。

正確に言えば、弁護士が債権者(カード会社等)に「受任通知」を送り、それが債権者のところに到着した時点でカードが使えなくなるので、個人再生手続の開始が裁判所で決定されるよりも前に、カードを使ったショッピングやキャッシングができなくなるのです。

また、普段使っていないカードであっても、所持しているカードは途上与信時や契約更新時に信用情報を確認されるため、いずれはすべて使えなくなるのでご注意ください。

なお、もし個人再生後にとあるクレジットカードを使える状態であっても、お金を返せるあてもないのにカードを使って借金した場合は詐欺罪に問われる可能性があります。

個人再生をするのであれば、クレジットカード生活とは縁を切る必要があります。
弁護士からも、個人再生を行う時点で全てのクレジットカードにハサミを入れるよう言われるはずです。

2.個人再生後はいつからクレジットカードを作れる?

ブラックリストから債務整理の情報が抹消されることを、俗に「喪明け」と言うようです。
この「喪明け」までの期間は、個人再生をしてから5年~10年とされています(信用情報機関によって異なります)。

つまり、個人再生は原則3年(長くて5年)程度かけて借金を返済していく手続きですが、たとえ借金を完済していたとしても、一定期間はブラックリストに情報が残ったままとなるのです。

この期間を短縮する方法はなく、ただひたすら待つしかありません。

[参考記事]

個人再生すると、いつからいつまでブラックリストに載ってしまう?

3.クレジットカードを利用できない場合の対処法

個人再生後はクレジットカードを作れないとは言え、カードがないと不便に感じることも多いのが現実です。

クレジットカードの代替となるものは複数あるので、以下のようなものの利用を考えてみるのも一策です。

  • デビットカード
    デビットカードで決済すると紐づけされた銀行口座から即座にお金が引き落とされます。銀行口座の残高以上の買い物ができないので、お金を使いすぎることがないというメリットがあります。
  • プリペイドカード
    先払い式のカードで、予めチャージしておいた金額以上は使うことができません。デビットカード同様に使いすぎを防止することができます。
  • 家族カード
    家族の誰かが主契約者となって審査を通れば、主契約者の家族全員で使えるクレジットカードです。

しかし、先述の通り、カードを利用することで再度お金に苦しんでしまう可能性があるならば、ブラックリストの削除(喪明け)まで辛抱強く待つことをお勧めします。

4.個人再生後の生活の不安は弁護士に相談!

弁護士は、個人再生手続きそのものだけでなく、個人再生後の生活についても相談に乗ってくれます。

「クレジットカードがない生活は困る」「手持ちの財産を出来るだけ手元に残したい」「家族への影響を最小限に抑えたい」など、個別のケースに合わせて具体的なアドバイスをしてくれるので、不安に感じることは弁護士に質問して確認しておきましょう。

弁護士は、依頼者の要望を出来るだけ多く叶えるため、そして不安を解消するために、最適な債務整理を提案し、実行してくれます。

借金のことは、ぜひ一度泉総合法律事務所の弁護士にご相談ください。
長年の借金問題が、きっと良い方向に進むはずです。

相談は何度でも無料です。借金の悩みや不安についてお気軽に弁護士へご相談ください。
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