自己破産 [公開日]2018年5月17日[更新日]2019年11月25日

自己破産の原因・理由は?低所得・カード破産・ギャンブルなど

「自己破産」は、借金が膨れ上がり、首が回らなくなってしまった人がするものです。

では、自己破産をするしかなくなってしまった人は、何が原因で借金をしてしまったのでしょうか。

借金する理由は、ギャンブルや浪費癖だけではありません。
生活費医療費など、もしかしたら誰しもが何らかのきっかけで借金に苦しんでしまうかもしれないのです。

この記事では、自己破産の原因を、年齢別の傾向も含めて解説します。

1.自己破産の原因

まず、財務局などに寄せられた相談者が借金をしたきっかけの件数を調べてみました。

低収入・収入の減少 1956件
商品・サービス購入 919件
ギャンブル等 323件
その他遊興費 118件
事業資金の補填 652件
保証・借金肩代わり 300件
住宅ローン等の借金の返済 496件
本人、家族の病気、けが 531件
その他 736件

参考:多重債務者対策を巡る現状及び施策の動向

2.自己破産原因の年代別特徴

上記のような借金の理由、自己破産の原因については、年代別によって特徴もあります。

(1) 若年層(20代~30代)

20代の方ならば、社会人になってキャッシング機能付きのクレジットカードを作り、これをきっかけに借り入れをするようになったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

若年層の自己破産の主な原因(理由)としては、社会人になってカードを持つようなり、学生時代のアルバイトよりかはるかに多い収入を得るようになったため、趣味、飲み会、友人とのお付き合いといった出費が多くなり、生活費を圧迫してしまったといった事が挙げられます。いわゆるカード破産です。

また、学生時代に借りた奨学金の返済が生活を圧迫していることもあるようです。

[参考記事]

奨学金の猶予期間が満了!?返せない場合はどうすればいいの?

(2) 中年層(40代~50代)

中年層の方は、住宅ローンであったり、お子さんの教育費だったり、親の介護であったりと、何かと支出が多いです。

また、思うように昇給・昇進できず予期せぬ減収となってしまったり、リストラされてしまったり、転職によって給料が今までの半分になってしまったりした、という方も少なくありません。

また、中年層の方の自己破産の原因(理由)で特徴的なのは、友人との付き合いを断れなかったり、異性に対して見栄を張ってしまったりした結果、浪費・遊興費が嵩んで破綻してしまい自己破産、という人も少なくないようです。

自己破産してしまうと、原則としてマイホームからは退去しなければいけません。
しかし、マイホームを持っている方で、住宅を保持しつつ借金を何とかしたいという場合は「個人再生」という方法も考えられます。

[参考記事]

住宅ローンの支払い滞納!個人再生手続ならば持家を手放さないで済む

(3) シニア層(60代~)

シニア層の方の自己破産の原因は、定年退職により今までの収入がなくなってしまった、というのが一番の原因です。

クレジットカードで買い物をしても、会社員時代は安定した収入があったため、特段支払いには困らなかったはずです。
しかし、定年退職した、もしくは再雇用で何とか仕事に就けたとしても給料は今までの半分になってしまったといった場合には、それまでのようにクレジットカードの支払いができなくなってしまうことも少なくありません。

また住宅ローンの返済が重くのしかかってくるということもあります。
70歳の完済予定で住宅ローンを組み、定年退職後は退職金で支払う予定だったのが、思ったほど退職金が出なかった、というケースです。

さらに、連鎖的な破産もあります。
お子さん(若年層、場合によっては中年層)が奨学金を受けており、親御さんが保証人になっていた場合、お子さんが借金を支払えなくなってしまうと、保証人である親御さんに請求が来ます。そして親御さんがこれを払えないと、親御さんも自己破産をしなければならない場合もあります。

これが、冒頭で挙げた自己破産の原因の「保証・借金肩代わり」の例の1つです。

3.一番多い「低収入・収入の減少」

さて、借金の原因として、最も多いのは「低収入・収入の減少」です。借金をした人全体のうち約30%の人がこれを理由に借金しているとも言われています。

元々の収入が低かったり、失職して給料がなくなってしまったり、不景気で給料が少なくなってしまったりして、日々の食費や光熱費の支払いに困り、消費者金融から借金してしまうケースです。

最初は数万円の借金だったのが、数十万円となり、100万円を超えてくると「借金で借金を返す」といった自転車操業に陥ってしまうのが典型パターンです。

4.意外な落とし穴「保証・借金肩代わり」

保証人や連帯保証人になることで、第三者の債務を肩代わりして、返済できずに自己破産するケースも多いです。

自分が借金をしていなくても、友人に頼まれてクレジットカードのキャッシングや消費者金融でお金を借りてしまう、といったケースも多くみられます。

お金の貸し借りは友人関係に響きます。もしかしたら返ってこないかもしれません。高額を貸すことはいくら大事な友人とはいっても、できるだけしないことをおススメします。

消費者金融は無担保・無保証がほとんどですので、借りた本人以外には基本的に迷惑がかからないようになっていますが、奨学金や住宅ローンですと保証人も数百万円、数千万円といった保証債務を負ってしまいます。

[参考記事]

連帯保証人が自己破産してしまうまでの流れ|東京の弁護士にご相談を

5.意外と少ない「遊興費」「ギャンブル」

浪費やギャンブルが原因の自己破産をする人は、意外と少ない印象です。
遊びで使うお金が足りなくて借金するよりも、生活に困りどうしようもなく借金して自己破産する人が多いようです。

とはいえ、ギャンブル依存症などになってしまい、借金をしてでも賭博をやめられないという方はいらっしゃいます。十分に注意する必要があるでしょう。

なお、浪費やギャンブルでは自己破産しても免責(借金がゼロになること)が認められないとされていますが、実際には裁判所や裁判官の判断で免責が認められるケースが少なくありません。ひとまず弁護士にご相談ください。

[参考記事]

ギャンブルが原因の借金でも自己破産で免除できる!裁量免責とは?

6.まとめ

以上、借金の理由を年代別に典型なケースを見てきました。

借金自体は悪ではありません。住宅ローンや教育ローンなど、一括で払いきれないだけのお金が必要になる事もありますし、分割払いは生活を送る上で非常に便利なものです。

しかし、借金をする際は、「本当に必要な借金なのか?」「後から苦しくならないのか?」ときちんと考えてから借りるようにして、実現可能な返済計画を立ててから借りることが大切です。

もし既に借金の借入で首が回らなくなってしまっているのなら、債務整理をおすすめします。

泉総合法律事務所では債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)といった相談をお受けしています。
借金の原因(理由)は人それぞれですが、泉総合法律事務所では多数の実績があり、これまでに年代・性別・借入理由が様々なケースを取り扱ってきています。きっと、貴方にマッチした解決策があるはずです。

借金問題は早期に解決すべきです。ご相談は無料で承っておりますので、お気軽にご相談下さい。

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